【資産形成への第一歩】配当再投資のメリット・デメリット

このブログでは米国株投資を推奨しています。

その理由は、米国は先進国の中で唯一、今後も人口増加が見込まれ、経済成長に期待出来るからです。経済が成長すれば株式市場も成長し、投資家はその恩恵を受けることが出来ます。

つまり、米国の優良企業を集めたS&P500や、米国全体への投資を行うだけで、誰もが簡単に資産形成が可能になります。

そして、米国株投資を行うにあたり、重要なのは投資を継続することです。

投資をしていると、いずれ大きな暴落を経験する可能性は高いですが、そのときに慌てることなく、逆に将来のリターンを加速させるチャンスだと考えて投資を継続しましょう。

また、リターンを加速させる方法として、株式を保有していれば得られる配当金を再投資するやり方があります。

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配当金とは

株式投資の魅力の一つに、配当金があります。

日本企業の場合、配当金は年1~2回の支払いですが、米国企業は年に4回支払われます。

年に4回だからと言って総額が多くなるというわけではないですが、配当利回りは総じて米国株の方が高めであると言えるでしょう。

また、3ヶ月に1度、不労所得が得られるという感覚は嬉しいものです。

配当利回り

株価を一株当たりの配当で割ると、配当利回りが算出されます。

株価が1,000円、一株あたり配当が30円だとすると、配当利回りは3%となります。

仮に配当金が今後変わらないと仮定した場合、約33年間保有して配当金を受け取り続ければ、それだけで投資資金が回収出来ることになります。

米国企業の場合、前年度より配当金を増やす「増配」をする意識が強いため、実際には保有し続けるだけでもっと早く資金が回収出来る可能性は高いです。

短期的な株式投資をしている人は、配当金をオマケ程度にしか考えていないでしょう。短期間で数万~数十万が動く短期売買で、3%程度の配当金なんて気にしても仕方ないですから。

しかし、株式投資で長期的に資産形成を行う上で、配当金は非常に大きな意味を持ちます。

保有し続けるだけで投資資金が回収出来るという時点で、その恩恵は十分感じられます。もちろん、配当金を出し続けられるような企業であることが求められますが。

配当金の再投資

企業から受け取った配当金は、再び投資に回すことで効率的に投資のリターンを加速させることが出来ます。配当金を再び投資に回すということで、配当再投資と呼ばれます。(まんま)

もし、あなたが企業から1万円の配当金を受け取ったら、何に使いますか?

・贅沢なランチで優雅に過ごす
・旅行代の足しにする
・競馬で一攫千金を夢見る

いずれも悪いことではありませんが、その楽しみを少し先延ばしにして配当金を再投資することで、その配当金がさらにお金を生んでくれるようになります。

それを続けることで、お金がお金を生む力が大きくなり、いつか毎日贅沢なランチが食べられるようになるかも知れません。(なるとは言っていない)

このお金がお金を生む力がどんどん大きくなるのは、複利の力が働くからです。

複利の力を活かし、毎月受け取れる配当金が大きくなれば、将来的に経済的自由を手にすることも不可能ではありません。

経済的自由があれば、好きなときに好きなことをし、好きなときに働くなど、人生が豊かになることは間違いないです。

僕もプロフィールで言っているように、経済的自由・時間的自由・圧倒的自由を目指し、細々と再投資を続けています。

配当再投資のメリット

配当再投資のメリットは、主に2つあります。

一つは複利効果を活かせること、もう一つは株価の下落リスクを抑えることです。

複利効果を最大限に活かせる

複利(ふくり)とは、複利法によって計算された利子のこと。

複利法とは、元金(がんきん)によって生じた利子を次期の元金に組み入れる方式であり、元金だけでなく利子にも次期の利子がつく。

したがって、各期の利子が次第に増加していく。投資や借金などでは、雪だるま式に利子が増えていくことになる。重利(じゅうり)とも。

出典元:wikipedia

これで複利の意味が理解出来れば天才です。

もうこれ以上読む必要はありませんが、少なくとも僕は投資をしていなければこれを読んでも全く意味が分からないことは断言出来ます。むしろ、読まない。(最後まで読む気にならない)

友人らと話をしていると、やはり投資に触れていなければ、複利の意味を知らない人が多いことに気付きます。ある友人に聞くと「福利(厚生)くらい知ってるよ~」とのことでした。

世の中そんなもんですよね。

身近な複利

実は、複利の意味を知らなくても、既に多くの人は複利でお金を運用しています。

それが「預貯金」です。

今では金利が低すぎて、利息を受け取っている実感もないと思いますが、預けている元本に僅かながら利息は付いていますよね。

2018年8月現在で、最も金利の高い定期預金で0.25%だそうです。100万円預けていれば、2,500円の利息が得られます。これが多いかと感じるかどうかは…人それぞれでしょう。

この利息は、直接僕たちに送られてくるわけではなく、元本に上乗せされる形で受け取ることになるので、残高が1,002,500円となるわけです。

そこからお金を引き出すことなく、そのままもう1年預けていれば、今度は1,002,500円に対して0.25%の利息が付きます。すると、2年目に受け取れる利息は2,506円となります。

おお、何もしていないのに、1年目より6円多く利息が受け取ることが出来ました!!同じように3年目も預けていると、3年目は2,512円の利息を受け取ることが出来ます。

このように、受け取った利息を元本に上乗せして運用するだけで、次第に受け取れる利息が大きくなっていく仕組みが複利ということです。

…え、利息の増加分が少なすぎてメリットと言えるのかどうか分からない?

その通りです。

複利の力は、元本の大きさと利率・運用する期間によって、ほとんど意味のないレベルから一生お金に困らないレベルにまで変わってきます。

株式投資で複利の力を活かす

まず、利率が低いとほとんど複利の力は得られません。

つまり、現在の金利では、預貯金しているだけでは多くの人はまともな資産形成が出来ないと言っても過言ではないでしょう。

どれだけ頑張って元本を大きくしても、ちょっとしたことに使うだけで1年で得られる利息を食い潰してしまいます。

しかし、株式投資をしていれば違います。

株式投資では、配当利回り2~3%くらいは十分に期待出来ます。100万円を投資していれば、年間で2~3万円の配当金が受け取れることになります。

ただ、年に2~3万円を受け取って再投資したところで、元本が増えるスピードはたかが知れていますので、元本が少ないときは配当の再投資以上に、定期的な追加投資が重要になります。

そうして元本を早く増やせば増やすほど、得られる配当が大きくなって資産が増加するスピードが圧倒的に増していきます。

経済的自由が得られるほどの資産を築くのは難しいとしても、時間を掛けて運用していくだけで預貯金よりは遥かに良いリターンとなる可能性は高いので、少額しか投資に回せないとしても気にせず運用しましょう。

シミュレーション

配当再投資をした場合のシミュレーションをしてみます。

・月3万円の積立
・利回り3%
・30年間

という条件で、配当を再投資した場合(青線)、再投資しなかった場合の元本+利息(橙線)、投資をせず積み立てた場合(黒線)の結果がこちらです。

まず、積み立てただけなら年間36万円×30年間で1,080万円となりますが、配当を再投資するけで、30年後には約1,700万円になっています。

配当を再投資していない場合でも、元本と受け取った利息の合計は1,600万円。再投資した場合と大きな差はないと感じますが、利回り・元本・運用期間が大きくなるほどその差は大きく開いていくことになります。

つまり、運用だけでも複利の力で資産は増加しますが、配当再投資によってリターンを大きく加速させることが出来るのです。

あくまでもシミュレーションなので、この通りになるとは限りません。むしろ、配当金は増配される可能性が高いため、これ以上の差が出てもおかしくないと言えるでしょう。

株価の下落リスクを抑える

利回りが大きければ複利の力も大きくなりますが、何でもかんでも配当利回りが高い企業へ投資をすれば良いというものではありません。いくら配当利回りが高くても、業績に不安のある企業では危険です。

配当再投資を行うには、それに適した企業を選ぶ必要があり、ざっくり言うと1.生活に欠かせない商品を扱い、2.確固たるブランド力を持つ、3.超有名大型企業です。

例えば、ヘルスケア大手のジョンソン・エンド・ジョンソンや、日用品大手のプロクター&ギャンブルなどがそれに該当します。

プロクター&ギャンブル?

そんなとこ聞いたことねぇし、ギャンブルとか付く企業なんて怪しいじゃないか!!と思うかも知れませんが、恐らく誰もが知る超有名企業です。

プロクター&ギャンブルの頭文字を取ると…

そう、この企業はCMでもお馴染みの、P&Gのことです。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは知っての通り、キズパワーパッドを始めとしたバンドエイド・オーラルケア・スキンケアなどの生活に欠かせない商品を取り扱う世界的大企業です。

これらの企業は生活必需品を扱っているため、不況になっても売上が大きく落ち込まないのが特徴です。また、世界的ブランドとしてその地位を確立しているので、消費者は安心して購入できます。

やはりブランドというのは、名前だけで商品が売れる現実がありますからね。どこぞのブランドの紙袋は数万円でも買う人がいる…という世界です。

これらの企業のように、売上が安定していると不況で市場が混乱していても、株価の下落リスクは抑えられます。株価の下落が抑えれれば、メンタル面でも余裕が保てますよね。

慣れれば株価の下落も気になりませが、大きく下げないことに越したことはないでしょう。これらの企業なら、そういった面でもリスクを軽減してくれる可能性が高いです。

また、個別企業ではなく、米国企業に分散投資が出来るETFで運用するのも一つの手段です。ただし、リスクが軽減される分、個別企業よりも配当利回りは低くなりがちです。

とは言え、どちらにせよ株価が下がるときは下がるので、慌てないように心掛けましょう。

配当再投資のデメリット

米国株の長期投資も、配当再投資も誰もが簡単に出来る投資方法と言えます。

米国企業全体に投資が出来るETFを定期的に買い増し、配当金も運用に回すだけで良いんですから、手間もなく難しいことは何もありません。

しかし、配当再投資(米国株の長期投資)のデメリットによって、簡単でも誰もが続けられるものではない…ということも有り得ます。

個人的にはデメリットとも思っていませんが、欲深い人間には手強い問題となります。

複利効果を得るには時間が掛かる

先ほどのシミュレーションしたグラフをもう一度ご覧ください。

これを見ても分かる通り、最初の10年程度では運用してもしなくても、元本に大きな違いはありません。この場合、差が出始めるのが15年ほど経過したあたりからですね。

つまり、配当再投資の効果を実感するまでには非常に長い時間を要するということです。

それ以降は運用しているか否かで明らかな差が出ていますが、果たして最初の数年~10年強で、思ったようなリターンになっていなかった時に運用方法に自信が持てるかどうか…

本当にこのままで良いんだろうかと疑問を持つ人は必ず出てくるでしょう。

また、配当再投資に適した企業は不況時には強いものの、すでに成熟している企業とも言えるため、株価の大きな上昇には期待出来ないという特徴もあります。

とくに、2017年前後はアマゾンを始めとするハイテク企業が米国株市場を牽引し、圧倒的なパフォーマンスを見せていたにもかかわらず、ここで紹介しているような成熟企業は大したリターンを得られませんでした。

この期間に個別の成熟企業を中心に投資をしていた人は、市場平均を大きく下回るリターンにしかならなかったのです。(そう、私だ)

僕はそういうもんだとある程度割り切っているので気にしていませんが、中には成熟企業への投資を止め、株価が急上昇している企業へ乗り換える人もいるはずです。

しかし、それらの企業は熱気が冷めると一転、大幅な下落をする可能性も高く、中には株が紙屑となる企業もあるでしょう。

そして、そのときイケイケの企業のうち、今後どこが生き残るのかを僕たちが事前に知ることはほぼ不可能なんです。

運良く生き残った企業に投資をしていれば良いですが、中には暴落とともに大きな損失を被る人が出てくるのは間違いないでしょう。

複利の効果が時間を掛けて発揮されることは、先ほどのグラフを見れば分かりますよね。

仮想通貨ブームに見られるように多くの人はすぐに結果を求めますが、将来の資産形成を目指すには短期間の結果は気にせず、黙々と配当再投資を続ける強い心が必要なのです。

配当再投資は理屈では簡単な方法ですが、それを継続し続けるのは一筋縄ではいかない…これは実際に投資を始めてみればよく分かる「あるある」となるでしょう。

投資元本がものを言う

現実は残酷で、配当再投資は元本が多いほど有利になります。同じ利回りで運用しても、元本が多ければ受け取れる配当金は多くなり、元本が増えるスピードも早くなります。

これが、お金持ちはよりお金持ちになる要因でもあります。

投資をしているお金持ちが一層お金持ちになるのに比べ、投資すらしていない一般市民がいつまでもお金の苦労から解放されないのは、資本主義では当然の結果と言えるのです。

だからと言って一般市民である僕たちは諦めるのではなく、なるべく元本を大きくすることで、少しでも有利な状況へ持っていくことが重要なのです。

よく配当再投資は雪だるまに例えられますが、雪だるまは最初小さい芯を転がして大きくするまでが大変ですが、芯が大きくなるほどその後大きくなるスピードが早くなります。

複利の解説にあった「雪だるま式に利息が増えていく」というのは、そういうことです。

若いうちから好きなことだけにお金を使って楽しむのか、雪だるまの芯を大きくするために投資をするのか、選ぶのはあなた次第です。

まとめ

お疲れさまでした。長くなったので、まとめておきます。

配当再投資のまとめ

・米国株の長期投資によって、複利効果が活かせる
・配当を再投資することで、リターンを加速させることが出来る
・成熟企業は不況時の株価下落リスクが抑えられる
・反面、株価の上昇には期待しづらい
・配当再投資の効果が出るには時間が掛かる
・投資元本が大きいほど、資産は雪だるま式に増えていく

初心者が長期投資をする上で、2018年から始まったつみたてNISAは非常に良い制度ですが、つみたてNISAで運用する投資信託では、配当金(投資信託では分配金)が出ない仕組みになっています。

しかし、実際にはその投資信託に配当金は支払われており、それを自動的に再投資してくれる形になります。つまり、つみたてNISAでは勝手に配当再投資が行われているのです。

本来、配当金を受け取る度に税金が掛かりますが、投資信託ではその税金が掛からずに再投資出来るため、より高い複利効果に期待が出来るとも言えます。

要は、投資初心者はつみたてNISAで米国の優良企業に投資しておけば十分なリターンが得られるということですね。

おしまい。

NISA・つみたてNISAについてまとめています。

2014年に少額投資非課税制度(NISA)が開始され、2018年には新たにつみたてNISAが始まりました。どちらも個人による投資を積極的に行ってもらうために作られた制度です。しかし、金融知識のない日本人に「非課税にするから投資してね」と言っ

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