配当再投資のメリット・デメリット

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個別株やETFを保有していると企業から配当金(分配金)が貰えますが、これを「インカムゲイン」と呼びます。資産形成をしていく段階では、この配当金を浪費せず、再び投資することが重要です。

このブログでは米国株への長期投資による資産形成を推奨していますが、そのために配当再投資は必要不可欠。この記事では、配当を再投資するメリットとデメリットについて解説していきます。

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配当再投資のメリット

配当再投資のメリットは、複利効果を活かせること。複利とは、簡単に言うとお金がお金を生んでくれる仕組みです。

サラリーマンは、自分の時間を使うことでお金(給料)を生み出しています。ただ、その場合だと生み出せるお金には限界がありますね。

しかし、お金がお金を生む仕組みを作り出せれば、自分は何もしなくてもお金が働いてくれることで資産が増やせます。

世間的には「楽して儲けやがってズルい…」なんて反応をされるかもしれませんが、そう思うなら自分も仕組みを作ればいいだけの話ですよね。楽して儲けられるほどお金を働かせる仕組みを作るのは、そう簡単ではありません。

それができている人は、そこに至るまでに他の人よりも勉強して努力した結果に過ぎないのです。

複利運用

あなたは銀行や郵貯にお金を預けていないでしょうか?

YESの人は、すでに複利運用を行っています。身近な預貯金も、実は複利運用なんですね。ただ、今では金利が低すぎて、複利の恩恵が全くない状況なんです。

例えば、金利が年率0.1%の定期預金に100万円預けたとしたら、1年後には1,000円の利息が付きます。

配当を再投資するということは、この利息をそのまま運用することなので、2年目は元本が1,001,000円になります。すると…

年数元本利息
1年目1,000,000円1,000円
2年目1,001,000円1,001円
3年目1,002,001円1,002円

2年目以降、次第に利息が増えていくことになります。雀の涙ですが「利息(お金)がお金を生んでくれている」ことには違いありませんね。

しかし、1年後に1,000円を取り出した場合、2年目の元本は100万円のまま。2年目の利息も1,000円なので、元本しかお金を生んでいないことになります。

時間が経つにつれて、元本しかお金を生まないのか、利息もお金を生んでくれるのかで差が付くのは想像できると思います。それが、(配当)再投資は複利効果を活かせるということです。

ただし、金利が低すぎると再投資しても複利の力は全く働かないので、現在の預貯金ではお金がお金を生む仕組みは作れません。

株式投資で複利効果を活かす

株式投資は、この複利効果で素晴らしい恩恵を投資家にもたらしてくれます。

預貯金は金利が1%以下ですが、株式で得られる配当金は年間3%を超える企業も少なくありません。また、株式はそれ自体に価値あるため、配当金だけではなく株価の値上がりも期待できます。

ただ、今回は株価の値上がりはしない前提で、配当金を再投資するのとしないのとでは、どれだけの違いがあるのかをシミュレーションします。

仮に、100万円を投資して年間3%の配当金を受け取り、配当はすべて再投資する。それを30年続けたらどうなるでしょうか。

年数元本利息
1年目1,000,000円30,000円
2年目1,030,000円30,900円
3年目1,060,900円31,827円
4年目1,092,727円32,782円
5年目1,125,509円33,765円
10年目1,304,773円39,143円
20年目1,753,506円52,605円
30年目2,356,566円70,697円

このように、定期預金より利息が増えるスピードは速く、何もしなくても30年後には元本が2.3倍ほどになっています。

ちなみに、72の法則と呼ばれるものがあり、72を年率で割ると元本が2倍になるまでに必要な年数がわかります。3%は72で割ると24なので、24年後に元本が200万円に到達することになります。

積立投資と複利効果で資産形成

さて、複利の効果がすごいと言っておきながら、100万円が30年後に230万ではインパクトに欠けますね。先ほどのケースは最初に100万円を投資した場合ですが、実際には積立投資をしていくことになるでしょう。

仮に、毎月3万円を積み立て年間3%の配当金を受け取り、配当はすべて再投資する。それを30年間続けた場合の資産はこのようになります。

年数元本利息
1年目360,000円10,800円
2年目730,800円21,924円
3年目1,112,724円33,382円
4年目1,506,106円45,183円
5年目1,911,289円57,339円
10年目4,126,997円123,810円
20年目9,673,335円290,200円
30年目17,127,150円513,814円

積立と再投資を合わせることで、元本は加速度的に大きくなっていき、配当も増えていくのが分かります。

毎月3万円を30年積み立てても元本は1,080万円。再投資との差額は約600万円にも及びます。実際には株価の値上がり益にも期待ができるので、その差はより大きくなるでしょう。

今はつみたてNISAという制度があります。このメリットも大きいので、これから資産形成をしたいなら活用しましょう。

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分配金が出ない投資信託

つみたてNISAは投資信託を通じて投資を行います。

投資信託は、配当金にあたる分配金が出ない商品もありますが、それが不利になることはありません。なぜなら、投資信託は企業から得た配当金を、投資信託内で自動的に再投資してくれているからです。

しかも、配当金を企業から貰うときには税金が発生しますが、投資信託は非課税のまま再投資できます。

投資に掛かる税金は約20%と大きいので、配当金が非課税で再投資できる投資信託は、複利効果をさらに活かせる商品ということですね。

配当再投資のデメリット

効率的に資産形成をするには配当を再投資していくことが必須ですが、配当再投資にはデメリットもあります。

ただ、個人的には大したことではないと思っていますし、僕たちはできることをしていくしかありません。

複利効果を得るには時間が掛かる

配当再投資の最大のデメリットは、とにかく結果が出るのに時間が掛かることです。

次の画像は、配当を再投資した場合、再投資しなかった(運用だけした)場合、積立だけした場合の資産推移グラフです。

このグラフはこれまでの米国株の平均リターンである、年率6.8%でシミュレーションした結果です。

配当再投資による資産の増加は一目瞭然ですが、最初の10年ほどは配当を再投資していない場合や積立だけしている場合と大差ありません。差が開きだすのはそれ以降で、10年程度では配当再投資の効果を実感できないということです。

投資を継続することが難しい

米国株の長期投資 = 配当再投資は、基本的には積立投資を続けるだけの単純な作業なので、誰にでもできるものです。しかし、実はそれを継続することが難しいんですね。

というのも、実際の株価は上下するので、投資経験が少ないときに株価が大きく下がると、とにかく不安になります。

本来は株価が下がったときこそチャンスなんですが、頭ではわかっていても資産が減っていくのを目の当たりにすると、冷静でいられない可能性もあります。

本当にこのままで大丈夫なんだろうか…と疑問を持つこともあるでしょう。そうなったとき、長期投資に最も重要な「投資を継続する」ことを止めてしまう人もいるはずです。

ただ、先ほどのグラフを見てもわかるように、複利効果が出るのは先のことです。道中は紆余曲折あることを前提に、投資を始める心構えが必要ですね。

仮想通貨ブームに見られるように、多くの人はすぐに結果を求めます。しかし、将来の資産形成を目指すなら短期間の結果は気にせず、黙々と配当再投資を続ける強い心が必要なのです

投資元本がものを言う

もうひとつのデメリットは、配当再投資は元本が多いほど有利になることです。

同じ利回りで運用しても、元本が多いほうが配当金は多くなるし、配当金が多ければ元本はさらに増えていきますからね。

これが、お金持ちがよりお金持ちになり、格差が広がる原因です。この場合、配当再投資というより投資そのものがお金持ちに有利と言えますが…

だからと言って一般市民である僕たちは諦めるのではなく、なるべく元本を大きくすることで、少しでも有利な状況へ持っていくことが重要なのです。

まとめ

配当再投資は、効率的に資産を増やすためには必須と言えます。

老後の生活には年金以外にいくら必要という話題に事欠きませんが、配当金は年金と同じように生涯受け取ることができるため、老後の収入の柱とすることもできるでしょう。

そのためには時間を掛けてコツコツと積み重ねていくしかありませんが、それさえできればお金の心配をしなくても良い生活ができる可能性も高くなります。

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