米国株投資は買うタイミングを考える必要がない理由

株式投資をしたことがある人の多くは、売買のタイミングを計るのはとても難しいと感じているのではないでしょうか。

これから投資を始めようと考えている人も、どんなタイミングで売買すれば良いだろうか…と心配しているかもしれません。

しかし、米国株への長期投資ならそのような問題は心配いりません。米国株なら、売買のタイミングを考える必要がないからです。

なぜなら…

考えてもわからないから!

冗談ではなく、これが真理です。ただし、考えることを放棄しているわけではありません。あれこれ考えた結果、僕のような凡人はタイミングなど考えず、愚直に積立投資を行うことが「ベター」な戦略になるということです。

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今の株価が高いか安いかはわからない

米国のNYダウが史上最高値の更新を続けるなか、もはや米国株は割高で買うタイミングではないと考える人もいますが、実際のところはどうなんでしょうか?

NYダウは、2013年に14,000ドルまで値上がりしたときにも「高すぎる!」と言われていたそうです。近いうち暴落すると考える人も多かったようですが…実際はその後も株価は上昇を続けてきました。

2019年には27,000ドルを突破していますし、今となれば当時の株価は安かった。むしろ、バーゲンセールとも言える価格だったことになります。

2014年に株価が割高だと投資をしなかった人は、その後上昇を続ける株価を見て何を思ったのでしょう。彼らは、株価は近いうちに必ず暴落する!!

俺にもありました

となったのではないでしょうか。来るべき投資のタイミングを見計らったまま、未だそのときを迎えずに過ごしているかもしれません。

仮に27,000ドルから50%弱の暴落が起きたとしても、ようやく2013年と同じ水準です。滅多に起こらないレベルの暴落が来ない限り、2013年の株価を下回ることはないのです。

もちろん、これは結果論なのでこれまでに暴落していた可能性もありました。しかし、結果的に投資ができなかった人の機会損失は相当なものになったのは間違いありません。

上がるも下がるもどちらにせよ結果論ですが、このことから分かるのは、僕たちが事前にそれ(株価の高低)を知ることはできないという事実です。真実はいつも一つッ!

米国株投資にタイミングは関係ない

米国株投資の有名な書籍に、ジェレミー・シーゲル氏の「株式投資・第4版」があります。

この本によると、「過去100年において株価は8回のピークを付け、そのピークから10~30年に渡り、株式・長期債・短期債を保有したときに得られた実質利回りは、株式が最も高い」ということでした。

…ちょっと何言ってるか分かんない?

僕も投資をしていなければ意味が分からなかったでしょう。簡単に言うと、過去100年では株価が高い時に投資をしても、長期的には株式のリターンが最も高くなったということです。

また、約20年の期間を取れば、米国株のリターンはマイナスになったことがないことも明らかになっています。

…ちょっと何言ってるかわかんない?

簡単に言うと、米国株は長期的に保有していれば、損をすることがなかったということです。ここで言う米国株は、個別の株ではなく市場全体に投資をするインデックス投資です。

ETFや投資信託で、分散投資をしていることが前提ですね。

つまり、その時期の株価が最も高いときに投資を始めても、長期的には株式のリターンが最も高くなり、そのリターンはマイナスになることはなかったのです。

それが偶然なのか必然なのかによって意味合いが大きく変わりますが、米国株が成長を続けてきた理由を考えると、僕は必然だったと考えています。

そのため、今後も同じような展開になる可能性(再現性)は高く、僕たちはいつ投資を始めても問題ない = タイミングを考える必要はないということになります。

リスクの意味

一般的に、リスクは「危険度」という意味で使われると思います。投資はリスクがあると考えられるのは、損をする危険があるから…という具合ですね。

しかし、投資で使われるリスクとは、「値動きの幅の大きさ」を指します。

株式投資は資産が上昇する幅も下落する幅も、元本保証の預貯金より大きくなるので、預貯金より株式投資の方がリスクが大きいと言うのは正しいです。

しかし、そのリスクには株価が上昇するという意味も含まれていますから、利益が出る可能性についてもリスクという言葉が使われることになります。

先ほど、米国株は20年の期間ではリターンがマイナスにならなかったと言いましたが、一般的な意味のリスク(危険度)で考えると、リターンがマイナスにならない株式はリスクが低いと言えますね。

リスク(値動きの幅)は大きいけど、リスク(危険度)は低い。これが米国株の長期投資です。リスクの意味については気にする必要はないかもしれませんが、知っておくことで役に立つ…ことがあるかも。

大事なのは投資を継続すること

ドルコスト平均法」というものがあります。

ドル・コスト平均法(英:dollar cost averaging)とは、株式や投資信託などの金融商品の投資手法の一つ。定額購入法ともいう。

金融商品を購入する場合、一度に購入せず、資金を分割して均等額ずつ定期的に継続して投資する。

例えば「予定資金を12分割して、月末ごとに資金の1/12を投入し、一年かけて全量を買う」という手法。

出典元:wikipedia

ちょっと何言ってるかわかんない?

ざっくり言うと12万円の資金を月に1万円ずつ、12ヶ月に分けて投資するということですね。ドルコスト平均法は、株価が高いときには買える株数は少なく、株価が安いときには多くの株数が買えます。

【毎月1万円購入する場合】

株価購入株数合計株数
1月1,000円10株10株
2月2,000円5株15株
3月500円20株35株

毎月1万円ずつ購入する場合、株価が1,000円のときは10株、2,000円なら5株、500円なら20株購入できます。

株価が1,000円のときに3万円分をまとめて購入すると30株を保有することになりますが、上図の場合だと合計35株保有していることになりますね。3万円で35株なので、1株当たりの平均取得単価は約860円です。

平均取得単価が下がると、最初の株価(1,000円)に戻ったときには利益が出ています。この場合、1株あたり140円×35株なので約4,900円ほど。

ドルコスト平均法は、途中で株価が下がってもいずれ元の株価(かそれ以上)になれば利益が出ますが、株価が下がり続けると損失も増え続けます。

株価が上がり続けるときも利益は出ますが、その場合は最初の時点で一気に買うのが利益の最大化に繋がります。

ただ、先ほども言ったように、僕たちが事前に今後の株価を予測することはできないため、それは机上の空論に過ぎないと言えるでしょう。

投資手法に正解はない

ドルコスト平均法は、途中で株価が大きく下がり、その後上昇していく場合には有効な手段となります。その後も下落が続いたり、ひたすら上昇する相場ではデメリットとなります。

たまにドルコスト平均法を非難する声もありますが、どのような手法でも一長一短あるものです。

どれが正解・不正解ということはありません。未来は不確実である以上、自分ができるより良い選択=ベターな行動をすることが、投資家として重要なのです。

機会損失を防ぐ

ドルコスト平均法では、定期的に投資をしていくことになりますが、それは機会損失を防ぐというメリットもあります。

結果論ではありますが、自分で割安か割高かを判断していては2013年のように今後の資産を増やすチャンスを逃すことになりかねません。

ドルコスト平均法なら自分の感情を抜きにして、ルールに従い投資を継続していくことができるので、株価がいくらであろうが淡々と積み立てられます。

大切なルール

投資で最も重要なことは、株式市場から退場しない(損をしない)ことです。

世界一の投資家と呼ばれるウォーレン・バフェットが定める投資のルール(格言)に、以下のようなものがあります。

  • ルール①…絶対に損をしないこと
  • ルール②…ルール①を絶対に忘れないこと

当たり前のように見えて難しいことですね。

投資の世界において絶対に損をしないとなると、手を出さないことしか方法はないので、これはあくまでも心構え。僕たちは、なるべく損をしないことを心掛けて投資を行い、それを忘れずにいることが重要です。

なので、なるべく損をしない方法を探るわけですが、それが米国株への長期投資ということになります。これまで長期で保有していればリターンはマイナスにならず、これからもそうなる可能性が高いからです。

そして、その(損をしない)ために必要なことが、投資を継続することであり、継続するにはドルコスト平均法で積み立てていくことが最適な方法になると考えています。

最高のリターンを望むより最悪の結果を避ける

最悪の結果とは損をして退場することです。最高のリターンとは、株価が安いときに大量に買い付け、株価が高いときに売却することですね。

しかし、そうすると株価が割高か割安かを常に考える必要があり、判断を誤れば投資をする機会を失う可能性もあります。最悪、高値掴みをした後に株価が下がると焦って損切り…なんて可能性も拭えません。

つまり、最高のリターンを望むと最悪の結果に結びつく可能性が高くなります。

米国株はこれからも上げ下げを繰り返しながら上昇していく可能性が高いことを考えると、ドルコスト平均法でコツコツと積み立てて下手に売却さえしなければ、損をする可能性は低く、それは最悪の結果に繋がる可能性も低いということ。

ドルコスト平均法は、ベストな選択肢ではないかもしれません。ただ、投資において不要な個人の感情を抜きに投資ができることからも、ベターな選択肢であると思うのです。

20年後の株価を想像してみる

それでも今の株価だと手を出しづらい…と考える人もいるでしょう。

そんなときは、現在の株価は20年後に比べてどうかを考えてみると、投資のタイミングを考える必要がないことが分かります。

もちろん、20年後の株価なんて誰にもわかりませんが、米国株(NYダウ)の20年前の株価は約11,500ドル、2019年11月の株価は約27,000ドルです。

米国市場がこれからも成長をしていく可能性が高いことを考えると、これから史上最高値を更新しようが、現在の株価は決して高いとは言えないのではないでしょうか。

20年後には「20年前の株価は安かったなぁ」と言っている。それが、これまでの米国株の歴史です。

まとめ

当然ですが、株価は安いときに買えるに越したことはありません。ピーク時に購入すればいずれリターンがプラスになるとしても、時間が掛かるのも事実です。

しかし、何度も言うように、問題は現時点での株価の高低は僕たちが判断できるものではありません。いくら経済に精通していようと、2013年からこれまでのように株価が上昇し続けたことを見抜けないのですから。

下手に判断するよりも、機械的にコツコツと投資を継続していく。それが僕たちができるベターな選択であり、タイミングを考えずに投資ができる方法でもあります。

重要なのは、早く投資を始めて長く継続していくこと。投資をを早く始めることで、配当金の積み重ねがトータルリターンに大きな影響を与え、損をする可能性も下がっていきます。

最後に、ドルコスト平均法の最大のデメリットをお伝えしておきます。それは…

退屈で面白味のない投資になるということです。僕は投資そのものには興味がないので、面白味を求めてないから十分ですけどね。


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