賃貸契約の火災保険には気を付けろ!!




現在、賃貸マンションにお住いの方、契約の際に初期費用として「火災保険」をいくら支払いましたか?

火災保険は多くの人にとっては必要な保険ですが、不動産会社に言われるがまま契約していると、無駄なお金を払っている可能性が高いですよ。

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火災保険とは

火災保険とはその名の通り、火災が発生した際に補償を受けられる保険ですが、その内容まで把握している人は、あまり多くないと思います。

火災保険の対象となるのは「建物」と「家財」に分けられ、別々の契約となります。

建物の火災保険

賃貸の場合、建物に対して保険を掛けるのは、その物件の「オーナー」となります。

一軒家なら所有者が保険を掛けますよね。賃貸でも同じで、建物自体はオーナーのモノであるため、オーナーが加入するのです。

じゃあ賃貸の入居者が加入する火災保険って何やねん?って話ですが、入居者が加入するのは「家財」が対象となる火災保険です。

家財の火災保険

家財とは、自分の所有している家具や財産などで、火災によってそれらが被害を受けたとき、保険金を受け取ることができます。

そのため、家財保険とも呼ばれたりしますが、火災保険・家財保険…名前が似ていてややこしいですね。

家財保険は火災保険の一部であり、火災保険とは言いつつも、実は火災以外でも補償の対象になることもあります。

どんどんややこしくなってきますね。

家財保険は重要ではない

つまり、賃貸契約で加入する火災保険は、自分の財産を守るための保険となります。

どこかの調べによると、27歳以下の夫婦のみ世帯が所有する家財の合計平均金額は約500万円ということですが、どんだけ金持ちの国やねんって思ってしまいますね。

僕が一人暮らしをしていた時を考えると、家具など一式を合わせても数十万円で収まります。

家財保険の補償金額を高くすれば、それだけ保険料も高くなるため、自身の持つ家財の価値を考慮して、補償金額は最低限にしておくことで保険料も安くできます。

むしろ、僕のように数十万程度なら、火災等が発生する確率を考えても家財保険そのものが不要…と言っても大袈裟ではありません。

しかし、火災保険に加入する目的は、実は家財保険とは別のところにあるのです。

重要なのは借家人賠償責任保険

賃貸で火災保険に加入する最大の目的、それは「借家人賠償責任保険」へ加入するためです。

これは単体の保険ではなく、家財保険の特約としてしか加入することができない仕組みになっています。大人の事情…なのか?

賃貸契約では、退去の際に入居時と同じ状態に戻さなくてはならない「原状回復」という決まりがあります。(経年劣化によるものは除く)

それは火災によって部屋がボロボロになったとしても同様で、退去する際には元の状態に戻さなくてはならない義務があるんですね。

普通に暮らしている分には、敷金で賄えるくらいの費用しか必要ないことが多いですが、火災などで部屋全体がボロボロになると話が変わります。

ボロボロになった部屋全体を修繕するには、何百万単位のお金が必要になります。その際の補償をしてくれるのが、この借家人賠償責任保険となります。

極端な話、部屋の修繕も全額賄えるお金を持っていれば、火災保険には加入する必要はないということです。まぁそんな人はごく少数派でしょうけどね。

つまり、私たちは何か起きたときに部屋全体を修復するための資金を確保するために、借家人賠償責任保険に加入する。借家人賠償責任保険に加入するには、火災(家財)保険を契約しなければならないということです。

もうお分かりだと思いますが、重要なのは借家人賠償責任保険であり、家財保険そのものは大して重要ではなく、補償金額を下げることで保険料も抑えることができます。

しかし、不動産会社が初期費用として徴収する火災保険料は、カモ客がこれらの事実を知らないことを良いことに、無駄な補償を付けて高く設定されていることが多いのです。

僕が賃貸契約時に加入した保険

本来、火災保険は自分で契約する会社を選ぶことができるので、不動産会社が指定する火災保険に加入する義務はありません。そのことは事前に調べていたので、賃貸契約時にその旨を不動産会社に伝えました。

しかし、大家がどうたらこうたらと言うので、面倒になりその場は一旦指定された火災保険で契約することになりました。

そこで加入させられたした火災保険は、「みんなの部屋保険G2」という保険でした。

ごちゃごちゃして分かりにくいですね。

下部のピンク枠の部分が、どのような状況で保険金が支払われるかを示す内容ですが、なんやかんや色んな出費をカバーしてくれるようです。

…僕は、最低限の家財保険と借家人賠償責任保険だけを求めているんですけどね。

これでは家財保険や借家人賠償責任保険の補償金額すら分からず、無駄な補償がたくさん付いている分、保険料が高くなってしまいます。

実際に、初期費用として支払った保険料は、2年で15,000円でした。

家財保険の補償額

保険会社の公式サイトで、支払った保険料から家財の補償額を確認すると、152万円の補償が付いていることが判明しました。僕の部屋にそんな高級な家財はひとつもございません。

個人的には家財の補償は10~20万程度で十分と考えていますが、この保険では最低補償額が70万円となっているようです。誰向けの保険会社を案内してくれとんねん。

こちらのニーズを聞くことなく、一方的に高い保険料で契約させるのが日本の不動産業界ということですね。

おそらく、保険会社からキックバックを受け取れるので、自分たちの利益のために保険料の高い商品を契約させるのでしょう。

もし不動産関係の営業の方がこれを見て反論があるなら是非お聞きしたい。なぜ僕はあのような無駄な保険に加入させられたのか?

納得できる理由があるのでしょうか。

修理費用保険にも強制加入

修理費用保険とは、部屋に備え付けのもの(洗面台や浴槽など)が破損したとき、その修理費用を補償してくれる保険です。

補償金額は損害の箇所によって違います。

この保険の場合、洗面台や浴槽などに関しては100万円まで、ガラスなどに関しては10万円までとなっていました。

この補償は特約扱いの保険もありますが、みんなの部屋保険G2では主契約となっています。こちらはこのような補償が必要など一言も言っていないのですけどね。

当然、これが盛り込まれることで保険料は高くなるわけです。ガッデム!!

借家人賠償責任保険の補償額

さて、肝心要の借家人賠償責任保険の補償額は、1,000万円とのことでした。

しかし、僕が契約したマンションは家賃が35,000円程度の小さな部屋なので、修繕するにもそんな大金は必要ないはずです。せいぜい500万あれば十分でしょう。

みんなの部屋保険G2には、もれなく個人賠償責任保険という特約も付いています。こちらも補償額は1,000万円。

個人賠償責任保険はとても便利な保険なんですけど、僕の場合はすでに加入している保険でした。つまり、僕には個人賠償責任保険を新たに加入する必要は一切ないということ。

にもかかわらず、強制的に加入させられることになりました。

ちなみに、個人賠償責任保険に加入する場合は、補償額は1億円程度にするのが一般的。

実は、それでも保険料は200円前後と安いものです。だからと言って重複加入するのは無駄以外なにものでもありません。そもそも、1,000万じゃ補償額として意味を成さない可能性も高いですから。

個人賠償責任保険は、自動車保険などの特約でも加入できるため、すでに加入しているという人も多いかもしれません。

また、加入者の家族・別居している未婚の子供まで補償の範囲内ですので、重複して加入しないようにしておきたいところです。

まぁ被ったところで保険料は安いんですけどね。

みんなの部屋保険G2の総評

みんなの部屋保険G2自体は、悪いとは思いません。

保険が適用される災害は幅広いですし、あれこれ不安な人にはこれ一つである程度カバーできる気はします。

ただ、当時の僕にとっては無駄な内容が多く、ニーズに適さない的外れな保険であったと言えます。

誰のための保険か

火災保険は加入しておく必要性は高いものですが、不動産会社が紹介する保険は客のための保険とは思えません。

どう考えても、不動産会社や大家のための保険でしょう。

複雑な仕組みなのをいいことに、自分たちの私腹を肥やすために利用しているのです(すべての不動産会社がそうとは言いませんが)。

難しいことを自分で調べるくらいなら、多少高い保険料を払ってもええわと思うならそれでもいいでしょう(僕は嫌なので自分で調べます)。

子供には勉強をしろと言う大人が多いのに、自分のことになると勉強しないというのはいかがなもんかと思いますけどね。

最適な保険を見直した結果

僕が自分で最低限必要だと思う保険は、借家人賠償責任保険として500万円程度の補償です。

家財保険に関しては、最低限の補償で十分。それを考慮した結果、全労災の「すまいる共済」で契約することにしました。

見直し前と見直し後の補償と保険料がこちらです。

保障見直し前見直し後
家財保険152万円300万円
借家人賠償責任保険1,000万円500万円
個人賠償責任保険1,000万円0円
保険料 (年間)
7,500円1,500円

住まいる共済では、家財保険の最低補償額が300万円でしたが、保険料は年間で6,000円も安くなりました。いかに無駄な補償が付いていたのかがよく分かりますね。

良く言えば、みんなの部屋保険G2には、それだけ手厚い補償があるとも言えます。しかし、起こるかどうかも分からないことに対して、むやみに手厚い補償を付けるのは合理的ではありません。

とくに、自分で対応できる金額については、保険で対応する必要はありません。

万が一、火災が起こったときには補償があった方が金銭面で楽に感じますが、支払った保険料以上を受け取れる人の方が圧倒的に少ないことは覚えておきましょう。

でなければ、保険会社は存続できませんから。

保険会社のHPは分かりにくい!!

正直言って、全労済が最適だったかどうかは分かりません。

ネットで調べても、他の保険会社では細かい見積もりができなかったり、このご時世にもかかわらず情報が少なすぎるのです。

火災保険の一括見積りができるのは、対象が一戸建てばかりでしたね。もう少し庶民に優しい業界になってもらいたいものです。

※後々、府民共済の方が若干安いことが判明しましたが、年間数百円の誤差なので、ききき、気にしてません。

まとめ

賃貸契約の火災保険は、ほとんどの場合で割高な商品になっているでしょう。

不動産会社が指定する火災保険に加入する必要はありませんし、自分で契約すれば年間2,000円程度で抑えられる可能性も高いです。

もし初期費用の火災保険料が年間8,000円前後するようなら、詳細を不動産会社に尋ねてみましょう。ぼったくりに遭わないよう、気を付けてください。

火災保険は自分で加入すると言っても、それはダメだと言い張る営業マンもいるかも知れません。

そんな不動産会社は、こちらから願い下げするべきです。カモにされないためにも、自分の身は自分で守らなければなりません。

おしまい。

賃貸の火災保険に関してもう少し詳しく解説しています。

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コメント

  1. かっ より:

    過失で燃えてしまったとかそういう場合の保証をどうするのですか
    個人賠償責任保険は約款上、自分の家は対象にならないですよ

    私も保険屋は大嫌いですが(詐欺師です)

    誤解を招くかと

  2. かっ より:

    すみません上の保険屋ならあってましたね

    • hide より:

      コメントありがとうございます。
      個人賠償責任保険では補償されませんが、借家人賠償責任保険が補償をしてくれるため、火災保険に加入する最重要ポイントは借家人賠償責任保険であることをお伝えしたつもりですが、分かりにくかったですかね?
      上の保険屋というのが何を指しているのかが分かりかねますが、もし表示されている広告のことだとしたら、それは自動的に読者に関連のある広告が表示されているだけなので、人によって表示される広告は変わる仕組みになっています(的外れな話ならすみません)。
      保険屋が詐欺まがいなことをしているのは同意見です。搾取されないためにも知識を付けたいですね。