ファイナンシャルアカデミーの資産運用講座はギャンブル講座だった

ファイナンシャルアカデミーが開催する無料セミナー「お金の教養講座」へ行ってきた感想では、資産運用に関する内容はギャンブル的なものだと書きましたが、ここではその理由を解説していきます。

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資産運用の話で感じたこと

僕が資産運用の話で感じたこと、それはファイナンシャルアカデミーで習う資産運用は投機的なギャンブルで勝てる可能性を上げる方法であって、将来の為の資産形成を目指すものとは違うということです。

資産運用とは、長期的に将来の資産を「形成」するものであるはずですが、ここで習う資産運用は短期的な「儲け」を重視している内容でした。

セミナーへ来る人の多くは、将来に備えてお金を運用したいと考えているはずです。となると、資産を形成するのに過度なリスクを取りたくはないはず。

まさか「この100万円はなくなっても良いお金だから、リスクを承知で増やしたいんや!!」と考えているのでしょうか?

それはもはや完全にギャンブルです。

その対象がパチンコであるか、競馬であるか、株式・FXであるかの違いだけです。にもかかわらず、ここで講師から授業を受ければ株とFXは大丈夫だろうと考えるのでしょうか?

パチンコや競馬で勝てる方法を教えます」なんていうスクールがあったとして、あなたはそこに高額な受講料を支払って入学したいですか?

特に株やFXでレバレッジを掛けて行う取引は、一瞬であなたの人生を狂わせる可能性すらある危険な方法です。スクールではリスク管理に関しても話をされるとは思いますが、そのような取引をしようとすること自体、僕には資産運用とは思えません。

僕はお金の教養がある人ならば、決して株やFXですぐに儲けようとする考えにならないはずだと思っています。なぜなら短期間に大きく儲けようと思えば、必ず短期間に大きく損失を出すリスクが付きまとうからです。

それはどれだけ株やFXの知識があろうと同じで、ジョージ・ソロスという投資で莫大な財産を築いた人が、トランプ大統領誕生の際には1000億円ほどの損失を出したという話は有名です。過去大成功を収めた投資家ですら、短期的には大きな過ちを犯す可能性があるのです。

少し勉強したくらいで「私は大丈夫」と思う人がいれば、思う存分大損すればいいでしょう。そこで初めて、資産運用のつもりがただのギャンブルに酔狂していたことに気付きます。

なぜギャンブルと言えるのか

なぜイチ弱小ブロガーである僕が、ファイナンシャルアカデミーという素晴らしい組織に属する講師たちをギャンブラー扱いするのか。

それは、僕が過去にスロットで生活費を稼いでいた経験から、講師たちよりギャンブルに対する知識が豊富だからです。

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そもそも、彼(女)らは投資のプロなのでしょうか?

いいえ、彼(女)らはただの講師であって、株やFXについて素人よりちょっと詳しいだけです。

PERや移動平均線・営業利益やスワップポイントなど難しそうな言葉を知っているだけで、投資初心者はその人たちを凄い人のように錯覚します。

そこに「講師」という肩書が付けば尚更ではないでしょうか。しかし、そんなこと知っている個人投資家は山ほどいます。そしてその多くが株式市場やFXで負けているのが現実なんです。

2016年、日経平均株価は年初に比べて年末は14%ほど上昇しました。

にもかかわらず、個人投資家の約6割は運用成績がマイナスだったそうです。年初に日経平均株価に連動する投信でも買って放っておくだけでプラスになるにもかかわらず、短期的な値動きに翻弄されている人が多いのです。

ギャンブルとは「勝てる根拠がない勝負にお金を投じること」だと僕は考えています。

そして株価や為替の短期的な値動きは、偉大な投資家であっても判断を誤ることは証明されています。なぜ判断を誤るのか?

それは、その行為が勝てる根拠に乏しいものだからとしか言えません。

それでもジョージ・ソロスはこれまでに莫大な財産を築いた訳ですから、勝てる根拠が乏しくても相当の知識と運があればあなたも成功するかも知れません。

そして、ファイナンシャルアカデミーの授業を受ければ、その確率が少しは上がる可能性はあるかも知れません。ただし、確率が上がるだけで勝てる保証はどこにもありませんよ。

どれだけ勉強をしようと勝てる根拠がはっきりしていない限り、それはギャンブルと変わらないただのマネーゲームということです。

勝てる根拠とは?

僕がスロットで生活費を稼げた理由は、スロットには明確に勝てる根拠があるからです。でなければ、何年にも渡って勝ち続けることはできません。

スロットで勝てる根拠を簡単に説明すると、大当たりで5000円分のメダルが出てくる台で、4000円使えば当たる方法があるからです。

なぜなら、スロットは機械で抽選確率があらかじめ決められているので、試行回数を増やせば増やすほど確率は収束していきます。そのため、上記のような確率で抽選される台を打ち続ければ、長期的に見れば収支はプラスになります。

もちろん、そんな台がそこらじゅうにあるわけではなく、基本的には6000円使わないと当たらない台ばかりなのでほとんどの人は負けるわけですが…

これが信じられない人は、基本的に投資には向いていないと思うので手を出さない方がいいと思います。

株やFXの勝てる根拠は?

では、株やFXで勝てる根拠とはどういうものでしょうか。

無料講座で説明されるのは、チャート分析(テクニカル分析)やファンダメンタルズ分析によって値上がり益を狙おうというものでした。

チャート(テクニカル)分析

チャート分析に「移動平均線」というものを使う手法があります。短期と長期の移動平均線が交差するところが売買のタイミングである…といったものです。

あるブログで見付けた移動平均線を使用する根拠を一部抜粋します。

『相場では、他の人が今どのように考えていて株価はどちらに動くかを予測する事は、とても重要な事です』

株価は、多くの人が予測している方向へと株価は動いていきます。投資をしている人のうち、どの位の人が判断に使っているかと考えると、多くの投資家が使っている移動平均線 > 使っている人が少ないテクニカル指標となるはずです。

その点から見ると、多くの人が使用している判断基準を把握しておけば、市場心理も見えてくるはずです。つまり、移動平均線での売買タイミングを把握しておけば、定石通りに動きやすいのではないかと思っています。

出典元:ノミでも分かる株入門

この内容をまとめると、相場では「市場の予測が重要」で「移動平均線は多くの人が利用している」ため、今後の「予測が立てやすい」というところでしょうか。

この理由を見て、根拠が明確であると言えるでしょか?

僕にはチャートがこう動いたからこの後はこう動いてほしいという、ただの願望にしか思えません。移動平均線だけでなく、他のテクニカル分析に関しても同様です。

あくまでも過去の例から「こうなりやすい」程度の理由付けであって、そこには明確な根拠が存在しません。

分かりやすく言うと、チャート分析はオカルト」に頼った取引ということです。

ファンダメンタルズ分析

もう一方のファンダメンタルズ分析ですが、これはチャート分析よりは根拠がある分析と考えられます。

ファンダメンタルズ分析は、企業の財務状況から現状の株価が高いのか安いのかを判断したり、今後の成長度合いを予測するもので、かの有名なウォーレン・バフェット氏もこの分析能力に長けていた為に大成功しました。

しかし、我々のような凡人が投資の神様と呼ばれる人のように分析ができるわけがありません。ファンダメンタルズ分析でも確実な予測をすることは不可能なので、成功するのは限られたごく一部の人だけでしょう。

突き詰めれば成功する可能性はあると思いますが、それを自分ができるかどうかは別問題ですよね。少なくとも僕にはできる気はしません。

無料講座の推奨銘柄

無料講座では授業で推奨した銘柄の株価がその後上昇した例を挙げていましたが、その後は株価が急落しているようなところばかりでした。

つまりここで習う分析方法では、「将来性のある銘柄」を「割安なとき」に購入し、しっかりと「タイミングを逃さず売却」できなければ儲からないのです。

まぁ株なんてそんなもんだろと考えている人は多いと思いますが、本来の株式投資とはそのようなものではないはずです。

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それに無料講座ではその後に上昇した銘柄ばかり取り上げていましたが、無数に推奨した中から上昇した銘柄を紹介していただけにすぎないと思います。

なんなら、僕が投資を始めた際に自分で分析して購入した銘柄の株価は、その後ほとんどが上昇しており、中には2倍以上になっているものもあります。それは僕の分析が優れていたのではなく、その後に相場の環境そのものが良くなっただけです。

今では米国株へシフトしているので、そこまで上昇する前に売却しましたけどね。(悔しい)

日々の仕事で疲れ、家に帰れば家事もこなさなければならないあなたに、あれこれ分析をやれるだけの時間があるでしょうか?

分析をして購入したものの、今度はいつ売却するかのタイミングを見定めなければなりません。株価が気になって仕事が疎かになってはどうしようもないですよね。

それでも資産運用するために頑張るんやと意気込む人は頑張ってください。投資は自己責任ですから、僕も講師陣も止めることはできません。

言い換えると、高い授業料を支払って受講したあなたが損失を被っても、講師陣は何も責任を取ってくれないということです。

銘柄を推奨する本質を考える

世の中には「上手い話には裏がある」という考え方があり、それはほとんどの場合、正しい意見です。必ず儲かる投資…のようなものが最たる例ですね。

これに関してはほとんどの人が理解されていることでしょう。必ず儲かるなら、人に話をせずに自分で儲ければ良いじゃないかと思いませんか?

ファイナンシャルアカデミーの無料講座では、過去に株式投資の授業で推奨した銘柄がその後大化けした例を挙げて、株式投資の魅力を伝えていました。

世間の常識からすると、講義内で銘柄を推奨するのは「必ず儲かるものではない」からと言えますね。必ず儲かるなら、推奨せずに自分で仕込んで儲ければいいだけです。

おそらく、講師にこのように言うと「自分だけでなく、みんなに豊かになってもらいたいと考えてるのです」との返答があるのと思います。

このような講師陣を「なんて素晴らしい人格者なんだ」と思うでしょうか?

僕は心の荒んだ人間なので、もし本当にみんなに豊かになってもらいたいと考えているならば、授業は無償(もしくは格安)で行い、自分たちは資産運用で生活費を賄えばいいのに…と思ってしまいます。ですが、現実はスクールへの入学金はそれなりの金額です。

それをしない理由は一つで、講師陣にもそれができないからに他なりません。

つまりファイナンシャルアカデミーで教える資産運用では、利益を出し続けられる保証はないということです。特に授業で教えるような短期的な儲けを狙うには、大きく損をするリスクも発生します。当然、講師であっても大きくマイナスになる可能性があるのです。

自分たちでそんなリスクを取って資産運用をするよりも、授業料を取って初心者に投資(投機)のやり方を教える方が遥かに楽だと言うことを、彼(女)らは知っているのです。

なぜなら彼(女)らは、お金の知識が豊富だから。

そして、お金の知識がない人は高額な授業料を納め、知識を付けることが必要になります。結局、ここでも情報弱者は情報強者に搾取されている仕組みなんですよね。

資産運用で儲けようとするのはおかしい

僕が資産運用の話に共感できなかった大きな理由に、株やFXで「儲ける」という言葉を使用されていたことです。

パンフレットにすら、株式投資の学校をおススメするタイプに「1年で資産を2倍に増やしたい人・5年で老後資金を貯めたい人」ということが書かれています。

正直、お金の有識者(と謳っている人)がこんなことを言って良いのか?と思いましたね。

1年で資産を2倍ということは100万円を200万円にする、年率100%を目指すということです。短期間に限れば不可能ではないですが、その場合は損失も同じだけ出る可能性もあることを覚悟しなければなりません。

そして、長期的にそれだけの利益を出し続けることはほぼ不可能ということは断言できます。投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットですら、投資リターンは年率22%前後らしいです。(これでも凄い数字だということを知っておきましょう)

たった5年で老後資金を貯めさせるって、どれだけのリスクを背負わせようとしているのでしょうか。短期的にお金持ちになろうとする考えは、今すぐ止めることをおススメします。

よく投資で「月に5万円くらい稼げれば十分」という人がいますが、約2000万円ほどあれば安定して稼ぐことは可能です。逆に言うと、数十万~数百万では月に5万円稼ぐにはそれなりのリスクを取る必要があるということです。

でも投資は必須

このように書くと株式投資を否定しているように思われるかも知れませんが、僕はむしろ株式投資は積極的にやるべきだと思っています。

しかし、あくまでも「資産運用=長期的」という意識を持って行うべきであって、短期間で儲けようと考えるのは間違いです。

もし、ファイナンシャルアカデミーで習う方法が絶対的だと感じたならばそれも良いでしょう。最終的には自己責任ですから、誰にも止める権利はありません。

僕は独学で勉強しましたが、その中で出会った「米国株の配当再投資」が、資産運用という形ではベストだと思ったのでそれを実践しています。

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詳しくは米国株についてまとめた記事をご覧ください。

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ただ、それでも将来どのようになるかははっきりとは分かりませんし、確実に資産が増やせるとは言い切れません。しかし、世界の人口が増え続ける限り経済は発展を続け、株式投資によってリターンを得られる可能性は高いでしょう。

まとめ

ファイナンシャルアカデミーの資産運用講座で教わる手法は、参加者全体の利益と損失がトータル±ゼロになる「ゼロサムゲーム」と呼ばれるマネーゲームです。それは儲けた人がいる一方で同じだけ損をした人がいるということを意味します。

ゼロサムで得た利益は、他人の損失。他人の不幸のもとに成り立っているギャンブルをしたいと思いますか?そして、そのようなものを胸を張って「資産運用」と呼べますか?

一方で、経済全体の成長へ投資するのは、参加者全体が利益を出せる「プラスサムゲーム」です。この方法では短期間でお金持ちになるのは不可能ですが、時間をかければ誰でもお金持ちになれる可能性があります。

どのような投資をするかは自分次第ですが、損をしても誰も責任は取ってくれません。僕が言えるのは、くれぐれも短期間でお金持ちになろうと欲を出さないように気を付けてくださいということです。

おしまい。

無料講座の資産運用編での内容を詳しく書いてます。

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