平成29年度GPIFの運用状況・これを報道しないメディアの責任は重い(個人的感想)

先日、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が平成29年度の運用状況を発表しました。

前回は第3四半期の発表後に記事を書きましたが、運用は順調にいっています。

GPIFの運用実績が順調ですが、果たして国民のどれくらいが認知しているのだろうか?
今年の初めにGPIFの運用報告をメディアが取り上げるのだろうか…という記事を書きました。 ...

その後、2月に株価が急落したことを受けて第4四半期は運用結果がマイナスになるんじゃないかと予想していましたが、果たして結果は?

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平成29年度の運用状況

GPIFの報告によると、平成29年度の運用状況は収益率+6.9%・収益額10兆810億円という結果でした。金額ベースで見るとものすごいですね。

ただ、第1四半期が+5兆1,153億円・第2四半期が+4兆4,517億円・第3四半期が+6兆549億円だったので、やはり第4四半期だけで見ると5兆円くらいのマイナスだったと思われます。

まぁ四半期ごとの結果を気にする意味は全くないので、どうでもいい話ですけどね。

資産運用では株式や債券の値動きだけでなく、配当や利子収入というものがあります。

配当・利子収入だけでも第1四半期は9,016億円・第2四半期は5,739億円・第3四半期は7,635億円もあるのです。

第4四半期の配当・利子収入は不明ですが、合計で2.5~3兆円くらいになっているでしょう。

今後も積極的に株式で運用すれば、配当収入はもっと大きくなっていきますが、株価変動のリスクを考えるとこれ以上株式の割合を増やすことは難しいかも知れません。

これが年金運用ではなく、個人の運用であれば間違いなく株式の比率を上げますけど。

運用開始以来の収益状況

GPIFが運用を開始したのが平成13年度となっています。

最初の2年間こそマイナス運用でしたが、3年目にはプラスに転じ、それ以降は単年度ではマイナス収益もありましたが、累計収益ではマイナスになっていません。

その間、世界的に大打撃を与えたリーマンショックも起こっています。

リーマンショック以降は大きな暴落もなく、ほぼ右肩上がりに収益が増えていっています。

現在は国内外株式の比率が合わせて約50%ですが、数年前までは合わせて約25%にもかかわらずこの結果です。

もしもっと早くから株式比率を上げていたら…

そして、運用開始以来の収益率は+3.12%・収益額は63.4兆円にも上ります。ほぼ半分が債券で運用されているため、長期的な収益率はこのくらいが妥当なところなのでしょう。

ちなみに、米国株の長期的なリターンは約6~7%となっているので、その恩恵の大きさが分かりますね。

いくらリターンが高くても元本が少なければ恩恵は少ないですから、僕たち一般庶民が将来お金持ちになるためには、若いうちから元本を大きくしていくことを目指す必要があります。

今回の運用報告をメディアは報道したのか?

以前、GPIFが四半期で約5兆円の損失を出した際にメディアは一斉に叩きましたね。

それを見て情弱な国民も金を返せだの好き勝手言いたい放題。

これではいつまで経っても日本に投資が根付くことはないだろうと思わされるものでした。

で、平成29年度の運用状況が発表されたとき、メディアはどれくらいこの問題を取り上げたのでしょうか。

僕は普段テレビをほとんど見ないので、どのように報道されていたかは分かりません。

ネットでは何日か前にいくつか取り上げている記事を見ましたが、内容はペラッペラの結果報告程度。

家で取っている新聞でも、ほんのわずかなスペースに申し訳程度に10兆円の黒字と書かれていただけで、ほとんどの人がそれに目を向けることはないだろうなというものでした。

ただ、10日の記事には読んでおく価値のあるものがあったので、紹介しておきます。

GPIFの収益プラスは年金に反映されるの?

僕は正直、年金についてそこまで詳しく知っているわけではありません。

この記事によると、年金給付の財源はその年の保険料収入と国庫負担(おそらく税金)が9割を占め、GPIFが運用している積立金の割合は1割程度らしいです。

つまり、短期的な損益はほとんど気にする必要はないわけで、積極的にリターンを求めて株式による運用をしても大丈夫なはず。

国民がそういったことを理解せずに短期的な損失に厳しい批判ばかり浴びせていると、GPIFが長期投資を放棄してしまい、パフォーマンスを悪化させてしまう可能性があるということには考えさせられますね。

まとめ

年金問題は多くの国民が関心あるはずです。

数字が取れるからと短期的なマイナスばかり大々的に報道せずに、メディアにはもっとまともな内容を報道してもらいたい。

僕は将来の年金を頼りにしています。

それは一生涯支給される、これ以上ない保険という意味でです。

ただ、将来年金だけで生活できる人はそう多くないでしょう。そのために自分で何をするべきか、一人ひとりがしっかり考える必要がありますね。

将来のことばかり考えて今を疎かにしすぎるのも良くないですし、人生とは難しいものです。

おしまい。

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