iDeCoを始めるにはどうしたらいいの?その方法をカンタンに解説します

アイキャッチ年金・税金・社会保険

iDeCoに興味はあるけど、実際始めるにはどうしたらいいかわからないとお悩みの方も多いかと思います。

iDeCoには掛金が全額所得控除になったり、運用益が非課税というメリットがありますが、制度自体が浸透しておらず、始めるまでのハードルが高いのがネックですね。

ここではiDeCoを始めるにはどうすればいいのか、初心者にもわかりやすくお伝えしていきます。

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iDeCoを始めるにはまず加入属性を確認しましょう

iDeCoを始めるには、まず自分がどの加入対象となるのかを確認しましょう。

2017年から加入対象者が拡大されたので、現在ではほとんどの方が加入できるようになっていますが、属性によって拠出金額の上限に違いがあります。

加入者限度額(月)
第一号被保険者68,000円
第三号被保険者23,000円
企業型DCのない第二号被保険者23,000円
企業型DCに加入している第二号被保険者で、他の企業年金がない方20,000円
企業型DCに加入している第二号被保険者で、他の企業年金がある方12,000円
確定給付型企業年金のみの加入者及び、公務員等共済加入者12,000円

この金額は上限額なので、拠出は無理のない範囲でしていくことが鉄則です。

勤め先に企業型DC(確定拠出年金)の制度があるかどうかも知らない…という方もおられるかと思うので、自分がどの属性になるかしっかり確認しておきましょう。

また、勤め先にも加入資格の確認のため、申込の書類に記入してもらう必要があります。やましいことはないので、安心して提出しましょう。

では、iDeCoの始め方を解説していきます。

iDeCoの始め方

iDeCoの制度は複雑なことが多いですが、始め方はとてもカンタンです。

そのステップを簡潔にまとめると、以下のようになります。

  1. 金融機関で口座を開設する
  2. 運用する商品を選ぶ
  3. 放置する
  4. 年齢に合わせてポートフォリオを変更する
  5. 60歳以降に受け取る

このうち、もっともハードルが高いのが1番でしょう。

2番についてはこのブログでおすすめの商品を紹介しているので、それを参考にしてもらえば問題ありません。ここまでクリアすれば、後はほとんどの期間で放置するだけで大丈夫です。

なので、実質的には2番まで行動できればオッケーということ。では、それぞれについて見ていきます。

金融機関で口座を開設する

iDeCoを始めるには金融機関で専用の口座を開設する必要があります。

しかし、金融機関によって手数料・取扱商品が違うため、適当に選ぶと運用に大きな影響が出てきます。

手数料が安くて取扱商品に優良なものがあることから、僕がおすすめするのは大手ネット証券のSBI証券です。次いでマネックス証券と楽天証券もおすすめ。

銀行や保険会社もiDeCoを取り扱っていますが、手数料・取扱商品ともにネット証券には劣るので、ここは素直に上記3社から選ぶのがいいと思います。

SBI証券にはオリジナルプランとセレクトプランがありますが、セレクトプランを選んでおけば問題ありません。

運用商品を選ぶ

口座を開設した後は、運用商品を選びます。

iDeCoで運用する商品には、元本保証の定期預金や保険、元本保証ではない株式や不動産・債券などの投資信託があります。

投資信託とは、複数の投資家から資金を集め、個人に代わってさまざまな企業の株を購入し、運用してくれるもの。

投資信託と聞くと良いイメージがないかもしれませんが、それは大きな間違いです。ちゃんとした商品であれば、間違いなくメリットのある金融商品なんですよ。

投資信託は効率的な分散投資ができる

投資信託を通すことで、個人の資金力では難しい分散投資が可能になります

例えば、ユニクロでおなじみファーストリテイリングの株価は、記事執筆時点で約52,000円となっています。日本では100株単位の取引が基本なので、株を買うには約520万円も必要になるんですね。

これではほとんどの人にとって、ファーストリテイリングの株を保有するのは夢物語となってしまいます。

しかし、投資信託なら大勢の投資家から資金を集めるため、ファーストリテイリングのほか、任天堂やトヨタなど、それ以外の大企業の株もまとめて購入できます。

仮に、ファーストリテイリングが投資信託の構成比率の5%を占めている場合、自分が投資した金額の5%はファーストリテイリングの株を持っているということ。同様に、ほかの企業も投資信託の構成比率と同じだけ保有することになります。

個人では520万円も必要なファーストリテイリングの株も、投資信託なら100円から保有することができます。

投資の格言には「卵は一つの籠に盛るな」という言葉があるくらい、投資対象を分散させるのは重要なこと。投資信託なら、それが少額からできるのです。

信託報酬に注意

投資信託は運用を任せる代わりに、信託報酬という費用がかかります。

信託報酬が高ければ優秀な商品…ではありません。むしろ、資産形成において高い信託報酬は無駄でしかなく、信託報酬は安いに越したことはありません。

とはいえ、投資信託を選ぶときにもっとも重要なのは、どういったものに投資をしているのかということです。

いくら信託報酬が安くても、ブラジルに投資するような商品では運用に不安しかありません。投資対象が適切かつ、信託報酬が安い商品を選ぶ必要があるのです。

投資対象が同じであれば、もちろん信託報酬が安いほうが有利になります。

組み合わせることも可能

iDeCoでは1つの商品しか選べないということはないので、投資対象が違う複数の投資信託を組み合わせて運用することもできます。投資信託そのものが分散投資になりますが、商品そのものも分散させるということですね。

例えば、1つは米国の企業へ投資ができる商品、1つは新興国へ投資ができる商品という具合です。

iDeCoで複数の商品を選ぶ場合、どの商品にどれだけ配分するかを設定します。

毎月10,000円を拠出している場合、商品Aに70%・商品Bに30%とすれば、それぞれ7,000円・3,000円を購入することができます。

金額によっては端数が出ることもあるので、その端数はどの商品に投資するかも設定しておきます。

ちなみに、僕は現在3つの商品で運用しており、それぞれの比率は以下の通りです。

  • 米国株式…65%
  • 先進国株式…25%
  • 全世界株式…10%

確固たる信念があって振り分けているわけではなく、迷いに迷ってこのような形になりました。僕も所詮は経済の素人なので、どうするのが最も良いかなんてわかりませんが、これでも十分な利益が出ています。

放置する

運用する商品を選んだら、後は放置しておくだけで勝手に運用してもらえます。

若いうちに始め、運用できる期間が長く取れるほど、株式比率を高めてずっと放っておくだけで、そのうち資産が増えていくでしょう。

メリットの1つである運用益の非課税を活かすには、利回りがゼロに等しい元本保証の商品では意味がありません。

iDeCoは運用できる期間が最長70歳までと決まっているので、途中から株式以外での運用も考えたいところですが、その場合はスイッチングという方法や、掛金の配分を変更するようにします。

スイッチングとは?

スイッチングとは、これまで運用していた商品を一旦売却し、その資金で別の商品を購入することです。

例えば、これまで商品Aで運用をしていたけど、新しく追加された商品Bのほうが良さそう!と思ったとします。

これまで商品Aに30万円を積み立て、運用益が3万円あったとしたら、33万円を運用していることになりますが、それを全額もしくは一部を商品Bに移しかえることができます。もし運用益が非課税じゃなかったら、税金で6千円ほど取られることになります。

スイッチングはネット証券の場合、専用の管理ページからカンタンに手続きすることができますよ。

商品の変更をする場合

スイッチングはこれまで運用した商品を売却することになりますが、これまで運用してきた商品は売却せずに、違う商品を運用したいと思うこともあるでしょう。

その場合、最初に運用する商品を選ぶときと同じように、掛金を拠出する商品への配分を変更するだけで大丈夫です。

例えば、これまでA信託に80%・B信託に20%と設定していたものを、それぞれ0%にしてC信託に100%とすれば、次回からはC信託のみ買付が行われます。

これも管理ページからカンタンに手続きが行えます。

年齢に合わせてポートフォリオを変更する

ポートフォリオとは、運用する商品の組み合わせのことを言います。

ポートフォリオ

こんな感じですね。ポートフォリオは同一の金融商品での組み合わせを指します。

株式・債券・現金などの違う資産の組み合わせのことはアセットアロケーションと呼びますが、覚えなくても運用に支障はないのでとくに問題はないのでご安心を。

iDeCoの掛金の拠出は60歳まで(2022年以降は65歳に変更)ですが、運用は70歳まで(2022年以降は75歳に変更)行うことが可能です。

iDeCoはリターンの大きい株式で運用することが望ましいですが、運用の期限が近付くほどに値動きの大きい株式の比率は下げたほうが賢明です。

積極的に株式で運用して大きな利益が出ていたとしても、受給の直前にリーマンショックなどの大暴落が訪れれば、利益が一気に吹っ飛んでしまう危険性があるからです。

若いうちは株式100%で運用することを推奨しますが、いずれ一部を定期預金や債券などに移していき、攻めの運用から守りの運用に変更していくことを考えておきましょう。

ひたすら株式だけで運用し続けるのも、利益の最大化を目指すなら悪くありませんが、、、

60歳以降に受け取る

iDeCoは年金のように毎月受け取る方法と、一括で受け取る方法、これらを併用する方法が選べます。(金融機関によっては併用が選べない可能性もある模様)

受給時には所得控除が適用され、よほどの高額ではない限りほぼ課税されることはありませんが、受け取り方によって税金が変わってくる可能性があります。

ただ、税金に関してはかなり複雑なので、念のために専門家に相談するのが無難でしょう。一応、税金についてまとめた記事もあるので、またご覧ください。

iDeCoの受給時の税金が複雑すぎて涙そうそう
iDeCoは運用中の利益は非課税ですが、受給時には課税されることをご存知ですか?受給時の税金は受け取り方によって計算が違うので、支払う税金が変わってくる可能性があります。ここではiDeCoの受給時の税金について、素人なりに調べたことをまとめていきます。

まとめ

ぶっちゃけ、iDeCoは始めてからよりも始めるまでが面倒です。書類はたくさんあるし、申込をしてからも審査等で実際に運用が開始されるまで1ヶ月以上もかかります。

しかし、口座開設をして運用する商品を選べば、それ以降することはほとんどありません。掛金の引落口座にお金を入れ忘れないようにするくらいでしょうか。

iDeCoのメリット・デメリットについてまとめた記事も書いているので、とくにデメリットはしっかり理解したうえで始めるようにしてください。

iDeCoのメリット・デメリット【デメリットにご用心】
iDeCoにはメリットだけではなくデメリットも存在します。なんとなく「将来のためにお得らしいからやってみよう」と手を出すと、後から後悔してしまうかもしれません。そうならないためにも、ここではiDeCoのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

場合によっては、iDeCoと同じ運用益が非課税になる「つみたてNISA」を利用するほうが向いている可能性もありますよ。

初心者の資産形成にはつみたてNISAがおすすめ
将来のために資産形成がしたいと思っても、何をどうすればいいかわからない!とお悩みの方に、僕は初心者の資産形成にはつみたてNISAをおすすめします。ここでは初心者の資産形成につみたてNISAが最適な理由を解説していきます。

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