投資専門アドバイザー「投資診断士」がヤバい

ファイナンシャルプランナー(FP)というお金についての様々な知識を要する資格がありますが、ジャンルが幅広いため、人によって得手不得手なジャンルがあるのが現実です。

最近は老後の生活費などの問題により、資産形成のために投資を考える人も増えているようですが、アドバイスを求めようにもFP全員が投資に精通しているわけではないので、なかなか投資に踏み出せない人も多いかもしれません。

そういった状況を改善するためか、最近になって投資を専門にしたアドバイスを行う「投資診断士」という資格が新たにできたそうです。どんなものかと調べてみたのですが、これがなかなかにヤバい資格でした。

先に結論を言っておくと、こんな資格を作ったところで日本人に投資が根付くとは思えず、FPと同じく「胡散臭い」としか思われないでしょうね。

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投資診断士とは

投資を検討している方、投資を検討しているが踏み出すのが怖い方、投資で後悔したくない方、そういった方々に投資について啓蒙をしていくための資格です。

引用元:投資診断協会

お金に関する様々な知識を持つFPとは違い、投資診断士は投資に特化したアドバイスを行う資格です。投資診断士になるためには、協会が用意する教材を用いて投資の勉強をし、試験に合格しなければなりません。

投資診断士の活動内容は金融庁にも認められているとのことで、国のお墨付き資格と言えるでしょう。

研修内容には株式、債権、投資信託、生命保険、不動産投資、FX、派生商品(デリバティブ)、代表的な貯蓄型投資商品、現物投資、暗号資産(仮想通貨)などが盛り込まれています。

投資と投機を混同すな!

投資はギャンブルではありませんが、多くの人は投資をギャンブルだと勘違いしています。ギャンブルだと思っているやり方は、投資ではなく「投機」です。

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先ほどの研修内容にあるFX・派生商品・暗号資産(仮想通貨)は明らかな投機であり、株式や投資信託であってもやり方次第ではイチかバチかのギャンブルとなります。

金融庁が活動を認めているような協会が、このように投資と投機を混同している以上、僕は日本で投資は根付かないと思っています。

せっかくつみたてNISAやiDeCoで「長期・分散・積立」という正しい投資を学べる制度を作っているのに、一体なにをしているのやら…

投資診断協会は「投資について啓蒙をしていく人材を世の中に増やすべく、新たな資格を作った」とのことですが、投資と投機を混同したものを啓蒙する人が増えても意味がないでしょう。

むしろ、肩書きを信用する人が増えてしまうと、それは投機で損する人が増えてしまうと言っても過言ではありません。

資格取得に関する費用がヤバい

投資診断士の資格は、試験だけを受けて合格すれば取得できるものではなく、協会による研修の教材を購入しなければなりません

投資診断士の資格取得の流れ

研修の受講料が33,000円、試験の受験料が10,000円、合計43,000円が必要になります。また、試験に不合格だった場合、次回は5,000円の受験料で再試験を受けることができます。(3ヶ月で再試験の権利は失効)

投資に関する知識があれば、試験だけ受けて合格できれば十分じゃないの?と思うんですが、なぜか研修を受けるのは必須となっていますね。

さらに、投資診断士の資格は一度取得すればオッケーというわけではないようで、2年ごとに更新料20,000円と更新確認試験が必要とのこと。時代が変われば制度も変わる可能性があるので、数年ごとに試験があるのは当然かな。

にしても、更新料が20,000円はちと高くないか?

投資診断士の資格は協会が儲かるだけでは?

投資診断協会を維持するのにどれだけ経費が掛かるのかは分かりませんが、投資診断士の資格を新たに作って一番得をするのは、結局その協会なんじゃないの?って思います。

それが世のため人のためになるってもんなら良いですが、どうも僕にはそうは思えません。僕も投資はするべきだと考えていますが、それは投資であって投機ではありません。

投機はやりたい人だけどうぞ…とは思いますが、投資診断士なら投資と投機の違いもしっかりと説明するべきです。(混同してるから無理でしょうけど)

投資診断士のコンセプトはとても良いと思いますが、今のところ内容が残念だな…というのが正直なところです。

まとめ

投資診断士の研修内容で「株式・債券・投資信託・不動産」は投資として成立します。個人的に債券は微妙ですが。

ただ、不動産は多少ハードルが高いので、僕は株式・投資信託での投資こそが万人向けの資産形成だと考えています。株式や投資信託なら、ごく少額からでも始められるのも好都合。

ただ、独学でゼロから一歩目を踏み出すのは簡単ではありません。その手助けをするアドバイザーがいると心強いですが、投資診断士にその役割はちょっと難しいかなと感じます。

なかには真っ当な投資のアドバイスをしてくれる人もいると思いますが、そのような人と巡り合えるかは…分かりません。

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