投資初心者のための株式投資の基本①

最近、(積立)NISAやiDeCoという言葉を聞く機会が増えていませんか?

これらは、国が個人に投資を通じて資産形成をしてもらうために作った制度で、様々な優遇措置があります。

国がこのような制度を推奨しているのは、将来、公的年金だけでは生活が厳しくなっていくことを遠回しに伝えているとも言えます。

ただ、日本人にとって株式投資はギャンブル的なイメージが根強く、元本が減ってしまう可能性があることに関してはなかなか踏み切れないのが実情ですね。

でも、僕が実際に投資を始めて数年が経ち、今思うのは「投資は難しいものではない」ということです。

僕が推奨する投資は「米国株への長期投資」ですが、いきなりそんなことを言われても意味が分からないでしょう。

なぜ米国株への長期投資を推奨しているかは、別記事で紹介していますので気になる方はこちらもご覧になっていただければと思います。

【初心者にこそ最適】米国株投資のメリット・デメリット
これから株式投資を始めようとする投資初心者の方は、まず日本の株で取引をしようと考えると思い...

投資初心者は、その前に投資について知っておく方が良いことがありますので、ここではそれらについて解説していきます。

ただ、米国株への長期投資の意味が理解できるのであれば、実はここで紹介することは知らなくても何も問題はありません。知っておいた方が、不安がより少なくなっていく…という感じですかね。

不安は知識のなさから来ることが多いですし、逆に言えば知識さえ付ければ不安はどんどん和らいでいくということです。これは何事にも通ずることですね。

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株式投資とは

株式投資で扱う株式とは、株式会社が事業を行うために必要な資金を集めるために発行する株券のことを言います。

その企業に魅力を感じ、株式を購入して資金を提供する人のこと株主と呼び、企業は利益が出れば、出資してくれた株主に配当金という形で利益を還元します。

日本では株主優待という独特の制度もありますね。

また、企業の業績が伸び、その企業の株式を欲しいと思う人(需要)が増えれば株式の価格(株価)は上昇し、株主は株式の取引所を通じてそれを売却することができます。

日本では取引所は複数ありますが、最も有名なのが東京証券取引所(東証)です。この証券取引所で株式の売買ができる企業を、上場企業と呼びます。

東証のなかでも上場するための基準が最も厳しいのが東証一部で、世間では一部上場企業に勤めるのが高ステータスとなっています。

他には、東証二部やマザーズ・JASDAQ(ジャスダック)などがあります。

株主は企業からの配当金や、株価の上昇による値上がり益によって資産を増やすことが可能になりますが、逆に企業の経営が上手くいかなかったりして株価が下落すると、資産を減らす危険性もあります。

キャピタルゲインとインカムゲイン

証券会社を通じて株式の売買をすることが株式投資となりますが、一般的な株式投資のイメージは株価が安いときに買って高くなれば売り、その差額で利益を上げていくものです。

このような株価の値上がりによって得られる利益キャピタルゲインと呼び、損失はキャピタルロスと呼びます。

また、企業から受け取れる配当金で得た利益インカムゲインと呼び、年率3%ほどの配当利回りがあれば高配当と言われます。

今の金利に比べると遥かに高い利回りですが、それでも3%か…と思われるかも知れません。

しかし、実は株式投資で資産形成をする上では、このインカムゲインが非常に重要になってくることがある研究で証明されたのです。

ただ、実際にそのことを知る人は少なく、多くの人はキャピタルゲインを狙う株式投資を行いますが、そのような方法で行う投資で成功するのはほんの一握りの人たちです。

それ以外のほとんどの人は利益を上げられず、投資なんてするもんじゃないと退場していく…でも、それは本来の株式投資とは違う姿なのです。

そうならないためにも、このブログでは本来の株式投資について記事を作成していますし、それを理解すれば誰でも投資を通じて資産形成ができると、僕は信じています。

日経平均株価・TOPIX

日経平均株価という言葉は聞いたことがあると思います。

日本には数千社の上場企業がありますが、日経平均株価とは、東証一部に上場している中から選別した225社の株価の平均を指し、その225社を選んでいるのは、日本経済新聞社です。

厳密には単純に各企業の株価を足して割った数字ではありませんが、僕たちはそんな細かい計算の仕方まで覚える必要は全くありません。

日経平均株価と似たようなものに、TOPIXと呼ばれるものがあります。

TOPIXは東証株価指数とも呼ばれ、東証一部に上場している企業全て」を対象に算出している株価指数です。

この数値を算出しているのは東証で、単位は円ではなくポイントで表示されます。

日経平均株価とTOPIX、どちらの指数が優れているかは一概には言えません。

投資をする上では、日経平均株価は225社の平均、TOPIXは東証一部全体の平均とざっくり覚えておけば十分でしょう。

取引の期間

株式投資では、短期・中期・長期投資というスパンの考え方があります。

期間の定義は明確に決まっているわけではありません。

短期投資

短期売買は、当日~数日・数週間程度で売買を行うもので、一般的に株式投資のイメージとなっているのが短期売買となります。

↑コレ↑

短期投資で取引をする上で、企業の業績などはほとんど関係ありません

短期売買では、チャートと呼ばれる株価の動きを表したグラフを分析して売買のタイミングを計ります。(テクニカル分析と呼びます)

テクニカル(チャート)分析

テクニカル分析は基本的にはオカルトの域を出ないものだと僕は思っているので、少なくとも周りに推奨することはありません。

これらの取引はほとんどギャンブルと同じで、お金の流れとしてはゼロサムゲームとなり、ほとんどの人は利益を上げることができません。ゼロサムゲームとは、利益を上げた人と損失を出した人の金額の総和がゼロになることを言います。

例えば、1人が10万円を儲けて、5人が2万円ずつ損をした場合、その総和はゼロとなります。短期売買はこのような仕組みで動いているのでみんなが儲けることは不可能と言えます。

厳密には売買手数料が掛かるため、金額の総和はマイナスとなるのでマイナスサムゲームなんですけどね。

また、このような短期売買ではレバレッジをかけて取引をする人が多く、それが株で借金を背負う大きな原因になります。

レバレッジ

レバレッジとは「てこ」のことで、少ない資金で大きな取引ができる方法になります。

つまり、借金をして株を売買するということです。

元手が10万円しかない人でも、レバレッジを10倍にすれば100万円分の取引が可能になるので、当たればデカいですよね。もちろん、上手くいかなかったときはチーン…です。

株で大儲けした、大損したという大部分はこのような方法で取引をした結果です。これは株式投資ではなく、参加者でお金を奪い合うマネーゲームに過ぎません。にもかかわらず、なぜテレビや雑誌ではこのような手法がよく取り上げられるのでしょうか?

それは、メディアは派手な結果を掲載する方が視聴率や売上が伸びるからです。

そして、人はすぐにお金持ちになりたい願望が強い生き物なので、それに感化された人が間違った株式投資の世界に入りこみ、大きな痛手を被って後悔することになります。

レバレッジさえ掛けなければ、自分が口座に入金した分でしか取引ができませんので、いきなり借金を抱え込むという心配は基本的にありません。

とはいえ、ありったけの資金を突っ込むのは論外ですよ。

中期投資

短期投資より長い期間、一般には数か月~数年単位で取引を行う手法は中期投資となります。

中期投資で保有する株式には、主に2つのタイプに分けられます。

バリュー(割安)株

バリュー株投資は、企業の業績などを分析するファンダメンタルズ分析を用いて、業績に比べて現在の株価が安いと思われる企業に投資をします。

やがて予想通りに企業の業績に見合った株価になると、それまでのインカムゲインと株価が上昇した分のキャピタルゲインを得ることができます。

株価が安く放置される企業なんてあるのかと思われるかも知れませんが、日本では上場企業は数千社ありますので、誰も気付いていない良績な企業も普通に存在します。

ただし、企業の分析や将来性を予測するのは容易ではなく、そう簡単にいく手法ではありません。その企業がその後に業績が伸びる保証もありませんからね。

グロース(成長)株

グロース株投資は、今後の成長に期待できる企業に投資することを言います。

例えば、新薬の発明を手掛けているバイオ企業などが当て嵌まります。現時点ではまともな収益を上げていなくても、新薬の爆発的にヒットによって目覚ましい収益を上げるようになると、株価は急上昇する可能性があります。

ただ、こちらもどの企業がそうなるのかを推測するのは難しいですよね。アメリカのグロース株で大躍進を遂げているのは、アマゾンやアップルなどです。

アマゾンは上場時の株価が15ドル程度だったそうですが、2018年には1,500ドルを超え、今なお上昇を続けています。

仮にあなたに先見の明があり、上場時に100万円分の株を購入していたとしたら…今や株価は約100倍以上に膨れ上がり、100万円が1億円以上になっていたということです。

しかし、今から20年前にアマゾンがここまでのモンスター企業に成長するなんて、誰が考えたでしょうか?

当時は赤字続きの経営だったそうで、そのような企業の株を保有し続けることは並大抵の神経では出来ません。

このような例えは、生き残ったものを都合よく切り取る生存バイアスという心理学的なものを含むので、実際はそんな都合の良い話にはありつけないということです。

長期投資

中期投資よりもさらに長い期間で考えることを、長期投資と呼びます。

数年単位を超える期間ってどんだけやねんって思うかも知れませんが、究極的なことを言えばその株式を一生保有するくらいで考えてもいいでしょう。

投資の神様・世界一の投資家とも呼ばれるウォーレン・バフェット氏はこのようなことを言っています。

初めから売りを考えて買うような株は、10分たりとも持ってはいけない。

出典元:名言DB

今日や明日、来月に株価が上がろうが下がろうが、私にはどうでもいい。その会社が10年、50年経っても欲しいと皆が思うものを作っているかどうかが重要だ。

出典元:名言DB

バフェット氏は、投資をするなら売ることを考える必要のない企業にしなさいと言います。そして、そのような企業を見付け、投資を続けることが長期投資です。

なんでもかんでも売らなければいいということではありません。50年後にも人々に必要とされるものを提供していなければ、途中で株券は紙屑になってしまう可能性がありますからね。

どのような企業が当て嵌まるのかを自分で考えるのは難しいでしょう。しかし、今やネットで調べれば様々な情報が得られます。

50年後にも人々に必要とされる企業は、世界の覇権国アメリカに多数存在しています。

長期投資にふさわしい企業は、株主に配当金として利益を還元する意識が強く、年々配当金を増加(増配)してくれます。すると、株主は株を保有し続けるだけでインカムゲインが増え続けるのです。

3%の利回りでも、増配がなくても34年持ち続ければそれだけで投資金額は回収できますし、増配されればもっと早く回収できることになります。

長期投資が浸透しないのはなぜ?

長期投資ではかなりの長いスパンで考えることで、ほぼ損失を出すことがない仕組みが出来上がるようになっているんです。

これがインカムゲインが資産形成に重要な役割を果たす理由の一つであり、米国にはそれに相応しい企業がたくさんあることを知っておいてください。

長期投資では損をする可能性が限りなく低いのに、なぜ多くの人は長期投資を実践しないのでしょうか?

それは、多くの人はインカムゲインの重要性を知らないために軽視し、長期投資は成果が出るまでに時間が掛かるからです。

残念ながら、人は時間を掛けてお金持ちになるより、すぐにお金持ちになれる方法に惹かれてしまうんですね。

まとめ

長くなりましたので、一旦まとめます。

株式投資の基本

・企業は株式を発行し、事業に必要な資金を集める
・資金を提供し、株式を購入した人は株主となる
・上場企業の株式は東証などで売買可能
・値上がりによって得られた利益がキャピタルゲイン
・配当金によって得られた利益がインカムゲイン
・日経平均やTOPIXは株価の平均を表す指標
・取引の期間によって短期~中期~長期投資に分けられる
・短期投資はギャンブル要素が強い
・長期投資は誰もが簡単にできる投資法

難しいことを考えず、投資に時間を割きたくないなら長期投資で着実に資産形成をしていくことがおススメです。

次回へ続きます。

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