株式投資はギャンブルなのか?

日本では、株式投資をギャンブルだと思い込んでいる人が多いと思われます。

一昔前なら勤勉に働くだけで収入は増え、老後の生活も心配する必要がなかった時代です。

そのような時代を生きてきた親は、自分の子供にも同じようにすれば安心して生きていけると教育をするわけです。

当然、投資をしていない親は投資についての知識はありません。

銀行にお金を預けておくだけで十分な利息が貰えた時代、わざわざ元本が変動する株式へ投資する必要性もありませんでした。

その結果、日本では貯金が最重視され、元本が変動する株式投資をギャンブルと勘違いしたまま、親から子へ知識が伝わっているのです。

今や、預貯金なんかじゃ到底お金は増えない時代なんですけどね。

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株式投資はギャンブルなのか?

世の中には多くの株式会社があります。

世の中の多くは会社に勤めるサラリーマンであり、必然的にサラリーマンは株式会社と繋がりができることになりますよね。

株式会社は株主(投資家)が資金を提供してくれるからこそ成り立ち、資金を提供してくれたお礼として、株主に利益の一部を還元します。

世の中はそうして回っているわけですから、株式投資がギャンブルとなるなら、世の中はギャンブルで成り立っているのでしょうか?

まぁ、ある意味人生はギャンブルですけどね。(真顔)

そうだとしたら、世の中の多くのサラリーマンはギャンブラーですね。ギャンブルで成り立つ組織に属し働き、その組織に頼って生活しているんですから。

でも実際のところ、そのように思っている人は多くはないと思います。会社は雇用とサービスを生み出し、世の中に貢献している立派な組織だと思いますよね?

その通りです。

社会は様々な会社が雇用とサービスを生み出し、価値を提供し合って成り立つのですから。

つまり、株式会社は人々が豊かになるために必要なものであり、決してギャンブルではないことは既に皆さんも本当は分かっているはずなんです。

では、なぜ世の中では、多くの人が株式投資がギャンブルだと勘違いしているのでしょうか。

間違ったイメージによって作り上げられた株式投資

株式投資がギャンブルだと思われる理由は、完全に単なるイメージによってだと思います。

あなたは株式投資と聞くと、どのような映像が頭に思い浮かびますか?

こんなんとか…

こんなん?

恐らく投資をしていない人なら、このような映像が浮かんだのではないでしょうか?

僕の友人に聞いても、全員がこのようなイメージだと言っていました。

実際に世の中に広く出回っている株式投資の関連本の多くは、このようなイメージ通りの株式投資について解説されています。

そのため株式投資=パソコンに張り付いて株価を常にチェックして売買をするようなものというイメージが出来上がります。

はっきり言うと、このような株式投資は皆さんが思われる通りギャンブルです。

これは確かにギャンブルですが、だからと言って株式投資がギャンブルとはなりません。なぜなら、このような取引をするのはそもそも株式投資ではないからです。

何言ってんだコイツ?

とか思わないでください。

これからその理由を説明していきます。

ギャンブルとは何か?

まずギャンブルとは何かを考えます。

それを理解するには、ゼロサムゲームマイナスサムゲームについて知ることが近道です。

ゼロサムゲーム

ゼロサムゲームとは、参加者が投じた資金の総和が±ゼロになることを言います。

例えば友人たちと麻雀をしたとき、それぞれの結果はこのようになりました。

  • A君…+8,000円
  • B君…+2,000円
  • C君…-4,000円
  • D君…-6,000円

仲間内でお金の移動がありますが、最終的にプラスになった二人の総額は1万円

マイナスになった二人の総額も1万円

差し引きは±ゼロとなり、儲かった人と同じだけ損をした人が出ます。仮にA君が一人勝ちをしても、仲間内で行う麻雀であれば±ゼロになります。

このような仕組みが、ゼロサムゲームです。

マイナスサムゲーム

マイナスサムゲームとは、参加者が投じた資金の総和がマイナスになることを言います。

資金の総和がマイナスになるのは、その勝負の場を提供する胴元がいる場合です。

一般的にギャンブルと認識されている、公営ギャンブル(競馬・競艇など)やパチンコ・スロットをイメージすると分かりやすいでしょう。

競馬は参加者が投じた資金の総額から、胴元であるJRAが手数料として約20%を徴収します。そして、残った80%を馬券の的中者に払い戻す仕組みになっています。

競馬はこの80%を参加者で奪い合うゲーム、ということです。

間違っても、胴元であるJRAがお金を配ってくれるものではありません。

マイナスサムゲームでは儲かるのは胴元だけで、基本的には参加者が損をする仕組みです。胴元は参加者の資金を配分するだけですからね。

参加者が多ければ多いほど、自分たちに入る手数料が増えることになるので儲けが増えます。

ただし、運営するにも経費が掛かりますので、一定数の参加者がいなければ胴元でも赤字にはなりますが。

このマイナスサムゲームで多くの日本人がハマっているのが…

そう、宝くじです。

宝くじでは国が約55%を手数料として徴収する仕組みになっている、超絶ボッタくりギャンブルなんですよ。

1等が当たれば金額が桁違いなので、必ずしも悪いもの…とは言えませんけどね。

ゼロサムとマイナスサムはギャンブル性が強い

ゼロサムとマイナスサムは、ギャンブル性が強いものです。

もちろん賭ける金額によってリスクはコントロールできますが、逆に金額を大きくすればそれだけ見返りも大きくなります。

一生懸命働くのが美徳と言いつつも、人は誰しも楽して大金を手にしたい願望はあります。宝くじを買うのだって、詰まるところそういうことでしょう。

しかし、やり方によってはギャンブルでも勝ち続けることが可能なものもあります。最も簡単に勝てる代表的なものはスロットです。

スロットが勝てない絶対の理由。それでもあなたはスロットを打ちますか?
あなたはスロットで負け続け、悔しい思いをしていませんか? この記事を読めば、あなたは今後負けなくなるかも知れません。 (負けない...

記事では主に勝てない理由を解説していますが、スロットで勝つことは難しくありません。ただし、勝つことは簡単でも楽に稼げるという意味ではないですよ。

2017年に大流行(?)した仮想通貨も、基本的にはゼロサムゲームです。

仮想通貨は、顔も知らない相手とお金の奪い合いをしているに過ぎません。

1億円儲けた人が出た場合、どこかで同じだけ損をする人が出る仕組みです。(一人で同じだけ損をするわけではない)

仮想通貨取引をおススメする人が多いですが、仮想通貨で得た利益は他人の不幸の上に成り立っていることを覚えておきましょう。

株式投資はどうなの?

では株式投資はどうなのか。

本来の株式投資は、参加者全員が利益を上げる可能性のあるプラスサムゲームとなります。

そんな夢みたいな話があるのか?!

と思ったそこのマスオさん。

世界の経済はこんにちまで日々成長を続け、発展していますよね。

株式投資とは、本来は長期的に成長する企業(株式会社)への投資をするものです。

企業は人々の生活を良くするために発展を遂げ、そうして人々は豊かな生活を手にします。

これが、本当の株式投資をしていれば、参加者全員が豊かになれる理由です。

もちろん、中には経営が上手くいかずに倒産してしまう企業もあります。

そのため、プラスサムになるためには、幾つかの条件が必要になります。

それが、

・長期的なスパンで見ること

・対象を広く分散すること

です。

長期的に見ること

経済は間違いなく成長をしていますが、短期的に見れば停滞することもあります。

いわゆる不況ですね。

しかし、それも長期的に見ればほんの一部の出来事に過ぎません。

なぜなら、これまで数々の不況を乗り越えて現在があるのですから。

これはアメリカのNYダウ平均株価の長期的なチャートです。

アメリカでも過去に何度かの不況が訪れました。短期的=その当時の出来事としては、それはもう悲惨なものだったかも知れません。

しかし、長期的に見れば近年起こったリーマンショックでも、ちょっとした出来事でしかないのが分かるのではないでしょうか。(世界恐慌のインパクトは…ですが)

対象を分散すること

ある企業が有望だと考え、その企業にのみ資金を集中させたとします。その読みが的中し、企業が劇的な成長を遂げればあなたの資産も劇的に増加します。

アメリカの企業ですが、もし10年前にアマゾンに投資をしていれば、今頃はとんでもない富を手にしていることになります。

しかし、10年前にアマゾンがここまで成長していることを、誰が予測できたでしょうか。少なくとも経済に疎く、企業分析のできない僕には無理です。

逆に読みが外れた場合、受ける損失も手痛いものになります。

もしかしたら、アマゾンも一つ間違えればここまで成長していなかったかも知れません。

どの企業が成長し、どの企業が衰退するかを正確に把握することは、一握りの天才にしかできない芸当です。

成長する企業へ投資した人は、全員が恩恵を受けられる可能性があるため、それもプラスサムで間違いではありませんがハズレを引く可能性がある分、リスクも出てきます。

しかし凡人である僕でも、アメリカの企業全体に投資をしていれば先ほどのグラフのように右肩上がりの成長の恩恵を受けることができます。

投資信託ETFという仕組みなら、個人の資金力でもアメリカ全体のみならず、世界全体に分散して投資することも可能になっているのです。

良い世の中になったものだ。

株式投資は、やり方一つでギャンブルにも資産運用にもなり得る

世間的にイメージされている株式投資も、実際に株式を取り扱うものです。

しかし、それはやり方一つでゼロサムゲーム・プラスサムゲームのどちらかになり、前者ならギャンブル的なものに、後者なら立派な資産運用になります。

世間のイメージする株式投資は、短期的な売買によって株価の変動の差益を狙うものです。

それは参加者同士でお金の奪い合いをするゼロサムゲームであって、言ってみれば仮想通貨の取引と同じです。

そのため、みなさんがイメージしているように、株式投資はギャンブルであるということは一見正しいものです。

ただし、株式を扱ってはいますが、本来プラスサムゲームであるはずの株式投資とは別物なんですね。

これが最初に言った「世間のイメージする株式投資はギャンブルだが、そもそもそれは株式投資ではない」という理由になります。

どぅーゆーあんだすたん?

なぜギャンブル的な手法が出回るのか

本来の株式投資が立派な資産運用になるのなら、もっと世の中に浸透してもいいはずです。

にもかかわらず、なぜ世間にはいつまでもギャンブル的な手法の株式投資しか浸透しないのでしょうか。

その理由は、金融機関としては多くの取引をしてもらえれば手数料が稼げるし、参加者は短期間でお金持ちになれる可能性があるからです。

一方、プラスサムゲームである本来の株式投資では、誰もがお金持ちになれる可能性があるものの、それを達成するまでには多くの時間が必要になるからです。

つまり短期間でお金持ちになることはできないということですね。

人は誰しも楽してすぐにお金持ちになりたがりますが、それができないために長期投資は軽視され、仮想通貨や宝くじといったギャンブルに手を出す人が多いだと思います。

確かにギャンブルは運が良ければ短期間でお金持ちになれますが、宝くじの高額当選者の多くが、その後ろくな人生を送っていないことは有名な話です。

そのような人たちは、お金の知識がないために、手にしたお金を浪費します。

そして贅沢をしていた生活を忘れることができずに、お金がなくなっても以前の質素な生活に戻ることができません。

また、お金がお金を生み出す仕組みを知らないので、お金がなくなったら自分で働く必要があります。

しかし、その人のお金を稼ぐ能力はたかが知れているので、いくら働いても以前の贅沢な暮らしを味わうことはできません。

その結果、もうひと山当てるためにあらたなギャンブルに手を出しますが、そう都合の良いことは続けて起こらず、借金を増やして悲惨な人生を送るのです。(妄想)

まとめ

僕に言わせれば、コツコツ真面目に…が大好きな日本人なら株式投資は最適な資産運用になるはずだと思うのですが、実際そうならないのはなぜでしょうか。

答えは明白で、本来の株式投資に関する正しい情報を得るために、自分で勉強しようとしないからです。

恐らく、この眠たくなる記事をここまで読んでくれた方は、自分で勉強する意欲がある方だと思われます。

この記事の内容に信憑性があるのかどうかも、ご自身で判断できることでしょう。

最近はようやく、政府が本来の株式投資に則った資産運用を推奨するようになりました。名前くらいは聞いたことがあると思いますが、積立NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)です。

でも、ほとんどの人は投資に対してギャンブルのようなイメージしか持っていないので、思うように浸透していないようですね。

現実は積立NISAの口座開設数より、仮想通貨取引所の口座開設数の方が多いらしいですから。

積立NISAは悪くない制度なのに…

仮想通貨なんて、圧倒的ギャンブルなのに…

日本人はコツコツ真面目に…なんて今後は口が裂けても言えませんね。

専門用語なんて知らなくても、長期分散積立の有効性を知っていれば、資産運用は十分。

難しいことは、実際に投資をしながら徐々に学んでいけばいいでしょう。

むしろ、難しいことなんて知らなくても大丈夫です。(多分)

少なくとも、僕は大して難しいことは知らないですからね。

こんなご時世です。

間違ったイメージを持ったまま株式投資を毛嫌いしていては、将来豊かな生活をする足枷にもなりかねません。

株式投資はギャンブルだ!!なんて言っていると常識のない大人だと思われる世の中が来ればいいですが、果たしてそんな日は来るのでしょうか。(多分来ない)

おしまい。

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