株式投資はお金持ちがやるもの、まとまった資金がないとできないなど、自分には関係がないと思い込んでいませんか?
実際のところ、株式投資は少額から始められるし、お金を持っていない庶民こそやる必要性が高いと言えます。
株式投資はいつ始めるのがいいのか?
庶民こそ株式投資をやる必要があると言われても、じゃあいつから始めるのがいいのかという話ですね。
結論としては、今すぐ始めることが理想です。
投資を始めるのは、早いに越したことはありません。その理由は、投資期間が長くなるほど、少額の積立でも複利効果によって大きな資産へと変貌するからです。
複利とは、利息を元本に含めて翌年も運用する方法で、分かりやすく言うと「お金がお金を生む仕組み」。
例えば元本10,000円で10%の利息(1,000円)を受け取った場合、翌年の元本は11,000円になります。すると、翌年は11,000円に対して利息(1,100円)が付くので、3年目の元本は12,100円になりますね。
このように、徐々に元本が増えることで受け取れる利息も増えていき、時間が経つほど元本と利息が加速度的に増えていくようになります。
この説明では利息分しか元本が増えていませんが、積立投資で元本を増やすことで、より早く複利効果を活かすことができます。ですから、早いうちから積立投資をすることが理想的なんですね。
このブログでは米国株投資をお勧めしていますが、国全体に投資をする「インデックス投資」では、これまで年率6.8%で成長してきました。
20歳で投資を始め、毎月20,000円を積み立てて年率6.8%で運用した場合、40年後には約4,800万円まで増えることになります。積み立てた元本は960万円です。
同じ年率6.8%でも、40歳から60歳までの20年間に4,800万円にするには、毎月95,000円ほどの積立が必要になってしまいます。ほとんどの人にとって、これだけの金額を積み立てるのは難しいはず。
20歳から毎月20,000円もしんどいとは思いますが、経験を積むということも兼ねて、できる範囲から始めていくことが重要だと思います。
そうすれば、決して無理のない金額でも時間を味方に付け、いずれ大きな資産を築くことができるのです。
貯蓄は財産を増やす原動力
株式投資は今すぐ始めるのが理想と言いましたが、あくまでも理想であって、何でもかんでもすぐに始めればいいというわけではありません。
米国株投資家のバイブルとも言える一冊、ウォール街のランダム・ウォーカーには、このようなことが書かれています。
『財産を増やすための原動力はあなたの「貯蓄」であり、貯蓄するには強い意志が必要なのだ。継続性のある貯蓄計画がなければ、たとえ投資で5%・10%・15%を稼いでもほとんど意味がない。安心できる財産運用のための第一の条件は、継続性のある貯蓄計画を、できるだけ若いうちに始めることだ。』
出典:バードン・マルキール著、井出正介訳、「ウォール街のランダム・ウォーカー」日本経済新聞出版社
株式投資は長期的に資産が増える可能性が高いですが、短期的にはどうしても値動きの幅が大きく、一時的に資産が減ることもあります。そのときになって生活に支障が出るようでは元も子もないので、ある程度の貯蓄がない場合は、まず貯蓄から始めることが重要です。
若いうちから貯蓄をする習慣があれば金銭感覚が狂う心配もないし、貯蓄ができればいよいよ投資をスタートさせましょう。
実家住まいで生活費がそれほどかからないのであれば、貯蓄が少なくても投資と同時進行してもいいと思います。
要は、普段の生活で何かあったときに困らないようにはしておこうねってことです。
ワイ、30代で株式投資を始めました
僕は1983年生まれの、ごく平凡な人生を歩んできた男です。そんな男が投資に興味を持ち、株式投資を始めたのが32歳。
話すと長くなるので省略しますが、僕は27歳で会社勤めに見切りを付け、それからはスロットで稼ぐ生活をしていました。(平凡じゃねーな)
今になって思うのは、もっと早くから株式投資を始めておけば…ということです。
投資に興味をもったきっかけ
20代後半と言えば、仕事をしていく上で非常に重要な時期。そんな時期に、僕は働くのを辞めてスロットで生活費を稼ぎ始めました。
きっかけはコンビニの雑誌でしたが、最初は本当に稼げるとか思ってた訳ではなありません。でも本当に稼げるなら…との思いでやってみた結果、本当に稼げてしまったんですね。
おかげで同年代の平均的な給料以上に稼ぐことができ、もともとお金をあまり使わない人間なので、気付けばある程度の貯蓄ができていたのです。
いつしか「このまま貯金してるだけでええんかな?」とベタな不安を感じるようになり、安易ながら株式投資に興味を持ちました。
長期的な視点で考える
スロットで稼ぐために必要なことは、長期的な視点で考えることでした。
1日単位では負けることはあっても、1ヶ月・1年と期間を長く取るほど、やることをやっていれば負けないからです。投資について調べていくうちに、株式投資も短期的なトレードではなく、長期的に投資をしていくことが重要だと気付きました。
スロットも株式投資も、長期になるほど運に左右される要素が少なくなるからです。しかし、それを理解できるかどうかは知識や経験がものを言うでしょう。
僕の場合、スロットで長期的には負けないということを実際に経験していたことが、長期投資の優位性に気付くことができた大きな要因でしたね。
スロットは適当にやっていて勝てるほど甘くはありません。勝つための立ち回りを続けてこそ、長期的に勝てるです。長期投資でも適当にやるのではなく、長期投資に適した企業を選ばなければなりません。
それが、株式投資を始める上での一番ネックになる部分でした。
だって、経済のド素人がそんな企業をどうやって見付けられるのか。
経済に精通している人でも、これからどんな事業が成長していくかを見抜くのは容易ではありません。とは言うものの、やってみなければ始まらないのも事実。素人なりに、これから株価が上がっていきそうな企業を探し、とりあえず投資を始めてみました。
結果として、最初に選んだいくつかの銘柄では、トータルでそれなりに利益を出すことができました。ただ、結果的には運が良かっただけと思います。
長期投資として臨んだはずでしたが、約1年後に転機が訪れます。
それが、米国株投資との出会いです。それによって保有していた日本株は順次売却し、その資金を米国株へ回していきました。
なぜ米国株なのか?
日本株から米国株へシフトする決断をするのに時間はかかりませんでした。なぜなら、長期投資をするうえで、米国株のほうが圧倒的に優れている理由に納得したからです。
米国株はこれまで右肩上がりに成長を続け、その理由を考えると今後もそうなる可能性が高いと思ったんですね。その理由については別の記事で解説しているので、記事の最後にリンクを付けておきます。
まとめ
よく死んだらあの世にお金は持ってけへんでぇ!と言う人もいますが、だからといって若いうちから何も考えずに好きなことだけしていると、いずれ困る可能性は高いですよね。
若いときは給料も少ないし、投資すれば手元にお金がほとんど残らないかもしれません。
今を楽しむのか、将来のことを考えて自制するのか、どちらがいいなんて正解はありません。僕としては、どちらもほどほどにバランスを取って生活していくのがベターなんじゃないかなと思います。
米国株への長期投資はすぐに結果出るものではありませんが、大事なのは投資を始め、そしてそれを継続すること。そのために、まずは一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
念押ししておきますが、全く貯蓄がない状態で始めるのは問題があるので、最低限のお金は貯めておきましょう。
米国株投資家で評判の高い書籍です(ちょっと難しい)。
こちらの記事では、米国株投資について解説しています。

これから投資を始める方には、つみたてNISAを利用するのがおすすめです。

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