山中伸弥教授も影響を受けた「仕事は楽しいかね?」を読んで。

完璧とは、ダメになる過程の第一段階である。

これは一体どういう意味だと思いますか?

今回紹介するのは、デイル・ドーテン著「仕事は楽しいかね?」です。

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仕事は楽しいかね?

ある空港が大雪のために閉鎖され、主人公の「私」は家族のもとへ帰ることができずに一晩を空港で過ごすことになります。

そこで出会ったのが、70歳前後と思われる恰幅の良い老人マックス。

空港内で小さな子供たちの遊び相手をしていたその老人は、仕事にも人生にも行き詰まりを感じている私の隣へ座り、なぜか私に対して色々な質問をしてきます。

正直、面倒な輩に絡まれたと思い、ところどころはぐらかしながら答えているものの、次から次へと質問が飛んでくる…

そして、「私」に対してこう言いました。

仕事は楽しいかね?

その言葉に、つい見知らぬ老人に対して、「私」は苦々しい胸の内を洗いざらい打ち明けるようになりました。

それに対して老人が何か話そうとしたとき、老人は子供たちに見付かり、その場を立ち去ってしまいます。

初めて会った老人に対し、不満をぶちまけてしまい申し訳ないと考えていたところ、今後は見知らぬ女性がやってきて、あの老人の知り合いかと尋ねてきます。

「私」は老人と面識がないことを伝えますが、女性によると、あの老人は発明家・起業家として巨万の富を築いていた人物とのこと。

大勢の実業家や企業のトップたちが、あの老人にアドバイスを求めるほどだとか。

にもかかわらず、「私」は自分の人生について愚痴をこぼしただけで、老人から英知を吸収するチャンスを逃したのです。

愚痴ばかり言う「私」の印象は最悪で、仮にもう一度顔を合わせることがあったとしても、老人は相手にしてはくれないだろう…

しかし、そんな「私」の前に、あの老人が再び姿を現したのです。

そして、マックスによる「私」のための一夜限りの講義が展開されるのでした。

講義内容

マックスは自分の多様な経験から、実例を交えて「私」に様々なことを教えてくれます。

その講義内容が目次となっています。

・人生とは、くだらないことが一つまた一つと続いていくのではない。一つのくだらないことが「何度も」繰り返されていくのだよ。

試してみることに失敗はない

明日は今日と違う自分になる、だよ。

・遊び感覚で色々やって、成り行きを見守る。

・必要は発明の母かも知れない。だけど、偶然は発明の父なんだ。

・目標に関するきみの問題は、世の中は、きみの目標が達成されるまで、じーっと待っていたりしないということだよ。

・きみたちの事業は、試してみた結果失敗に終わったんじゃない。試すこと自体が欠落していたんだ。

・あの実験で学ぶべきことはね、「あらゆるものを変えて、さらにもう一度変えること」なんだよ。

・それはね、「あるべき状態より、良くあること」なんだ。

・もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね?

・試すことは簡単だが、変えるのは難しい。

・新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。

・きみが「試すこと」に喜びを見出してくれるといいな。

印象に残ったこと

僕がこの本を読んで一番印象に残ったのは、

・きみたちの事業は、試してみた結果失敗に終わったんじゃない。試すこと自体が欠落していたんだ。

の章に出てきたフレーズです。

それが、

・完璧とは、ダメになる過程への第一段階

です。

ある事柄に対し完璧を求めた結果、どこかで完璧と思ってしまえばその事柄はそれ以上良くなることがありません。

まぁ完璧だと思っているので、それ以上良くなると思えないですよね。

しかし、それではそれ以上を目指すライバルに追い抜かれるのを待つだけになります。

完璧主義者という自負があり、どこかで完璧を決め込んでしまうと、その人はもはやそれ以上のことはできなくなります。

なんとなく完璧主義者ってストイックなイメージがありますが、この考え方だと逆に怠慢者とも思えますね。

完璧以上に素晴らしいものを求める、一見論理としては筋が通っていませんが、実際は完璧では十分ではないということに気付きます。

つまり、試せることはいくらでも試してみる価値があるということですね。

まとめ

この本は自己啓発本の一つですが、世の中に数多くある自己啓発本には多種多様な意見があります。

まぁ、僕はあんまり自己啓発本に触発されるタイプでもないし、それほど多くの本を読んでいるわけではないですが、これまで読んできた中で、ほとんどの本に共通することがあります。

それは、

とにかく、何か行動をすること

です。

当たり前っちゃ当たり前ですけど、頭の中でいくら考えても何も変わりません。

実際に変わるのは、行動することによってです。

分かっちゃいるけど、その行動することが一番難しいんですよね。

でも、結局何か変えることができるのは、行動した人だけ。

とりあえず、何か行動しちゃいましょうか。何が起こるかは分かりませんが、試してみることに失敗はありません。

iPS細胞で有名な山中伸弥教授も、この書籍を読んだことで気付いたことがあるそうですよ。

おしまい。

お金の教養を身に付けるのに適した一冊で、非常に読みやすいです。

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