Mの法則の基礎

アイキャッチ競馬

Mの法則とは今井雅宏氏が提唱する競馬理論で、競走馬の心身構造から好走を見抜くもの。

しかし、その理論は複雑怪奇なもので、発案者のように使いこなすには相応の時間と労力を要するでしょう。

ここではMの理論の基本的な内容を紹介しますが、僕もそれほど理解しきれているとは言えないレベルなので、ここで紹介する内容も若干のズレがある可能性はご了承ください。

スポンサーリンク

Mの法則とは

Mの法則とは、馬の記憶や心身構造から激走・凡走するパターンを探る理論です。

1番人気の馬が前走圧勝した同じコースに出走したものの、見せ場なく惨敗するといったシーンを見たことがありますよね。

関係者でも敗因がわからないとコメントされるケースでも、Mの法則では必然の惨敗と考えることができるのです。

なぜなら、馬は前走と同じコースであることを記憶していて、他の馬よりも同じコースを走るストレスや、飽きを感じている精神状態になっているからです。

もちろん、続けて好走することもありますし、ただのこじつけだと思われる方もいるでしょう。

種牡馬によってストレス耐性の違いがあったり、臨戦過程によっても各馬が感じるストレスというのは数値化できるものではありません。

そのため、同じ理論を用いても今回はストレスが強く凡走するだろうと考える人もいれが、まだ新鮮な精神状態で走れるだろうと予想する人もいます。

同じステップ(ローテーション)でも、予想する人によって馬の精神状態がどうなっているかを読み取るかは千差万別。それがMの法則の難しいところでもありますが、逆に面白いところでもありますね。

それでは、Mの法則でよく使われる用語を解説していきましょう。

Mの法則・用語

Mの法則では、主に馬のタイプを3つに分類しています。

S(闘争心)

激しい気性をコントロールするために、距離短縮や前走より流れが厳しくなることで真価を発揮するタイプです。主な種牡馬はオルフェーヴル・ゴールドアリュール・サウスヴィグラス・ダイワメジャーなど。

ダートで活躍する米国血統にはこのタイプが多いですね。気が乗らなければあっさりと競馬を止めたりする一方、乗っているときは手の付けられない確変状態へ突入します。

また、確変状態が終わった後は燃え尽き症候群のように好走できなくなる馬も多いです。

L(淡泊さ)

自分のペースで淡々と走り、前走より緩い流れや相手が弱くなったときに好走しやすいタイプです。具体的には距離延長や少頭数・広いコースや外枠・休み明けなど、摩擦が少ないレースですね。

主な種牡馬はキンシャサノキセキ・シンボリクリスエス・ハービンジャー・マンハッタンカフェ・ルーラーシップなど。

揉まれたり前走より追走がきつくなるとやる気をなくすので、内枠でのパフォーマンスが下がる傾向にあります。

C(集中力)

他馬との相手関係の中で走り、レース間隔を詰めたり、内枠・ハイペース・相手強化などで集中したときに真価を発揮するタイプです。主な種牡馬はジャスタウェイ・ステイゴールド・ハーツクライ・フジキセキなど。

ステイゴールドやハーツクライ産駒は、相手が弱くなる降級戦で鉄板だと思われるような馬でも、相手弱化により集中力が途切れて凡走する可能性が高くなります。少頭数のレースもイマイチ。

逆に、大舞台では集中して走れるので、重賞に強い血統となります。

M(まとまり)

他のタイプに偏ることなく、全ての要素を持ち合わせるタイプです。何ともざっくりしたくくりですね。

ディープインパクトやキングカメハメハなどがこの性質を持っています。まとまり感のある馬は、自分の力を素直に出せることが多いですが、爆発力に欠けるため勝ち切れないケースも。

主要タイプはMの法則のサイトにも記載されていますので、チェックしてみましょう。

ストレス

接戦後や、同路線の馬が多くいるレースに出走するときに溜まりやすいとされます。

サラブレッドは慢性的に胃潰瘍と言われるほどストレスを受けやすいので、強い馬でもストレスが多いときは簡単に凡走します。

人気馬が凡走するのは、多くの場合でストレスの影響。人気馬の取捨はストレスの度合いによって判断する必要あります。

鮮度

馬の状態がフレッシュであることを指します。

初めての重賞挑戦では重賞鮮度が最も高く、高いパフォーマンスを発揮する馬もいますが、鮮度が落ちてくると、激走するためには他に何らかの刺激が必要になります。

ディープインパクト産駒はとくに鮮度が重要で、初めての重賞挑戦となる馬は要注意ですが、鮮度が落ちてきた馬の巻き返しにはあまり期待できません。

格上げ戦や初距離など、とにかくこれまで経験したことのない状況に出走してきた馬は、チェックしておいたほうがいいかも。

位置取りショック

前走と道中の位置取りを変更することで与えられる刺激です。前走先行した馬が今回差しに回ったり、差していた馬が先行したときに穴が出やすくなります。

とくに、逃げ馬で前走逃げられすに今回逃げたときは、高いパフォーマンスに期待できますね。決まれば激走するぶん、その反動で次走はパフォーマンスを下げる可能性が高いです。

距離変更ショック

前走より短い距離を走るのが短縮、長い距離を走るのが延長ショックです。

短縮では前走よりペースが速くなりやすく、前走先行した馬が自然と差しに回る位置取りショックが掛かりやすくなり、好走率が高くなります。

延長では前走よりペースが緩くなりやすく、前走より楽に先行できるように感じるために好走率が上がります。

短縮の位置取りショックはS・C系が、延長の位置取りショックはL系が得意とします。

まとめ

ここで取り上げたのは、Mの法則では基本中の基本と言ったところです。

これだけで良い結果を出すのは難しいですが、距離変更ショックや位置取りショックはわかりやすく、入口としては手軽に試せるのではないでしょうか。

実際、馬にどれくらいストレスがあるのかは判断できませんが、Mの法則を理解していけば、本番と同じコースの前哨戦を快勝した馬が、なぜか本番でパフォーマンスを落とす理由も納得できます。

実際にそれが凡走の原因かどうかはわかりません。ただ、何かしらの原因を自分なりに解釈しておくことは、次回以降の予想に活かせるようになります。僕も人気馬の取捨にはストレスの度合いを考えるようにしています。

そのレースの人気馬がどれくらいストレスを抱えているのか、人気薄でストレスなく激走できそうな馬はいるのか。Mの法則は、その手助けをしてくれる優れた理論だと思いますね。

コメント