名古屋市科学館には、世界最大級のプラネタリウムがあることをご存知でしょうか?
こう見えて意外とロマンチストな気持ち悪い僕は、以前からこのプラネタリウムに一度は行ってみたいと思っていました。
この夏、京都から東方面へバイク旅をした際に、名古屋を通ってプラネタリウムに行ってきました。
正直、プラネタリウム以外に何があるのか全然知らずに行きましたが、思った以上に名古屋市科学館は楽しかったです。
名古屋市科学館ガイド
名古屋市科学館は、名古屋駅からも歩いて10分ほどで行ける距離にあります。
名古屋科学館 | |
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営業時間 | 9:30~17:00 ※ 入館は16:30まで |
休館日 | 毎週月曜日 毎月第3金曜日 ※祝日の場合変更有 年末年始 |
観覧料 | |
展示室とプラネタリウム | 一般 800円 高大生 500円 中学生以下 無料 |
展示室のみ | 一般 400円 高大生 200円 |
駐車場はないので、近隣の駐車場を利用するか、公共交通機関を利用するようにしましょう。
自転車は置けるスペースはありますが、原付含むオートバイは不可のようです。
名古屋科学館に到着!
名古屋科学館に行く前日は、岐阜県の多治見市で一泊していました。早朝に多治見市を出発し、名古屋でモーニングを食べてから名古屋科学館に到着。
名古屋のモーニングはどこも小倉トーストかと思っていたら、そうじゃなかったのは内緒です。
営業時間は9時半からですが、9時前に到着するとすでに入場券を求める人が数名並んでいました。
まだ並びは多くありませんでしたが、9時を過ぎると次々と人が増えていき、気付けば100人以上は並んでいたかな…というくらい増えていました。
夏休みなので、子供連れの家族や外国人も多かったです。
9時過ぎから入場券の発売が始まり、プラネタリウムを観る場合は上映時間を指定する必要があります。(席の指定はできません)
時期によって投影スケジュールは違うこともあるので、公式サイトで確認しておくと良いでしょう。
プラネタリウム
名古屋科学館のプラネタリウムは月ごとに内容が変わり、一般・ファミリーアワー・学習に分類されています。
ファミリーアワーは小学校低学年くらいまでの子供と一緒に楽しめる内容、学習は学校団体向けの内容となっており、後者は一般の方は入場できません。
2019年度の一般投影プログラムはこのようになっています。
月 | プログラム |
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3月 ~4/9 | 太陽系の小天体 |
4月 4/10~5/9 | スペース・ツアーズ |
5月 5/10~5/31 | 超銀河団をさぐる |
6月 6/1~7/18 | 星座のなりたち |
7・8月 7/20~9/1 | 月着陸から半世紀 |
9月 9/2~9/29 | スマホで楽しむ宇宙 |
10月 10/1~10/31 | 生まれつつある系外惑星 |
11月 11/1~11/30 | 世界のニュートリノ観測 |
12月 12/1~12/26 | 陽はまた欠ける |
2020年 1月 12/27~1/31 | オリオン座物語 |
2月 2/1~2/29 | オーロラの科学 |
3月 3/1~ | 未来の星空 |
これとは別に、毎月1~2回の夜間投影が行われており、夜間投影は事前の申込が必要です。
僕が行ったのは8月上旬なので、プログラムは「月着陸から半世紀」でした。
プラネタリウム内では撮影が禁止なので、写真を撮って紹介することはできませんが、感想を一言。
この時期にひと際輝いて見える土星と木星、木星の横に少し赤く輝く星がさそり座のアンタレス…
夏の大三角のベガ(織姫)とアルタイル(彦星)に天の川といった、子供の頃によく聞いた話も出てきました。ドリカムの歌(あの夏の花火)を思い出しましたね。
あ、天の川って肉眼でも見えるって知ってましたか?
天の川は比較的暗い星々の集まりなので、都会だと明るすぎて見えにくいそうです。
また、月が出ているだけでも見えにくくなるそうなので、新月の日や月の出ていない時間帯で、自然の多いところがベストとのことです。
七夕の真実
七夕の日は雨や曇り空が多いイメージですが、実際にここ数十年の7月7日で晴れた日の割合は約20%、約5年に1回しか晴れてないそう。
7月上旬といえば梅雨の時期ですから、なぜわざわざそんな時期を七夕としたのか?
それは、暦の変更が大きなポイントになっています。最初に七夕の祭りが行われた時代の旧暦と、現在の新暦では約1ヶ月ほどずれているのです。
旧暦の七夕(7月7日)は、ほぼ現在の8月(毎年11日ほど変わる)になるため、当時は七夕の日は晴れる日が多かったんですね。
旧暦の七夕の日で当てはめると、この数十年間でも約60%以上が晴れているそうです。
また、旧暦の七夕は毎年少しづつ日が違うため、どうせなら1ヶ月後れで固定しようとする考えが生まれ、毎年8月7日が「月遅れの七夕」となりました。
ちなみに、2019年は旧暦の七夕と月遅れの七夕が重なる珍しい年だそうですよ。
その他の見所
名古屋科学館はプラネタリウム以外にも楽しめるところがたくさんあり、「極寒ラボ」「放電ラボ」は定員制なので、入場するには整理券が必要です。
それぞれ1日数回行われており、整理券は各場所の前で配布されています。
時期によってはすぐに定員に達する可能性もあるので、先に整理券を確保しておくほうが良いでしょう。
僕は極寒ラボだけ行きましたが、極寒ラボはマイナス30度という南極の世界を体験できます。南極の氷も展示されており、触ることもできましたが…氷でした。笑
途中で鼻の中が痛くなってきたり、とりあえずマイナス30度の世界は極寒でした。
他には宇宙のはじまりから様々な星について知ることができるコーナーや、人体について知ることができるコーナー、時間についてのコーナーなどがあります。
宇宙の始まりをビッグバンと呼ぶことは有名ですが、そもそも宇宙の始まりって何?って思いませんか?
これによると、138億年前、宇宙は「無」から誕生したそうですが、無の状態ってどんなんやったんやろ…
今でこそDNAって当たり前のように言われますが、説明を見ても一切意味がわからないものを解明した人ってホント凄いですね。
今やスマホでいつでも確認できる時間ですが、むかしの人がそもそも時間という概念を持っていたことに驚きです。
1秒はセシウム133の原子の基底状態の2つの超微細準位の間の遷移に対応するむにゃむにゃ…なるほど。
このように、5Fと4Fには普段「当たり前」と思われるようなことが、実はとても不思議で謎めいたことで溢れかえっていることを考えさせれくれます。
ハッキリ言って、観て回ってもその内容はほとんど理解することができませんでしたが、理解できなさすぎて逆に面白い…そう思える内容でした。
このあたりは、女性よりも男性のほうが興味を惹かれるんじゃないでしょうかね。女性が楽しめそうなのが、2Fにある不思議のひろばというスペースです。
いわゆるトリックアートですね。
上の画像は、実はすべて直線です。ちょっと撮り方が悪かったかもしれません…
こちらは全体を見ると各模様の隙間に黄色い点が見えると思いますが、どこかひとつの黄色い点を見つめた途端、他の黄色い点が見えなくなる絵です。
どうですか?黄色い点はいっぱいあるはずなのに、ひとつの点を見ると他の点が見えなくなったでしょ?
どうにかして抗ってやろうと思いましたが、どうやっても無理でした。
名古屋科学館は面白い!
名古屋科学館のプラネタリウムは、時期によって違うテーマのプログラムがやっているので、また違うときに行ってみたいと思いました。
とくに気になるのが、来年の1~3月に行われる「オリオン座物語」「オーロラの科学」「未来の星空」ですね。
一緒に行ってくれる女性募集中!
プラネタリウム以外にも見所が多く、子供連れや恋人とも楽しめるのは間違いありません。
ただ、学校の長期休暇の時期は子供が多く、ちょっと騒がしかったのも事実なので、それが苦手な方は長期休暇を避けて訪れるほうが良いでしょう。

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