【オフショア投資】潜入捜査によって判明した事実!

オフショアとは、税金がほとんど掛からない地域のことを指し、その地域で資産運用することをオフショア投資と呼びます。

知人が最近オフショア投資の契約をしたという話を聞いたとき、少し胡散臭さを感じたので、紹介してもらった人とコンタクトを取ってもらい、僕も話を聞いてみることにしました。

オフショア投資については知識がなかったので、まずは自分で調べてみた結果、とても初心者が手を出す案件ではない…と思ったのが正直なところ。また、オフショア投資関連での詐欺も良くあるそうです。

ネットだけでは全貌が分からないため、直接話を聞いてもっと理解を深めようと思い、ついでに紹介者が詐欺まがいのことをしているのかを調べるため、潜入捜査をしてきました。

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いざ潜入捜査!

大阪のとあるビルの事務所を訪れ、会社の代表(Sさん)が出迎えてくれました。

その会社は保険の代理店業務も行っており、僕はオフショア投資について興味があるので話を聞いてみたいと、投資初心者を装って潜入します。

まず初めに、Sさんは投資の資金を作るためにも、要らないお金を使わないことが大事ですよ、との内容で、日本人は無駄な保険に入っている人が多い…というような話をしてくれました。

入ってはいけない保険として、アカウント型保険や学資保険などを挙げ、この点に関しては真っ当な内容でしたね。自分でも保険について調べていた時期があったので、仰られている話は納得できました。

その後、日本は今後人口が減り続け、しばらく経済成長もしておらず、年金も払った分より貰えなくなるなど、日本の実態について説明を受けました。

一方で、海外では金融教育が盛んに行われており、イギリスでは小学校から借金について授業があったり、今回のテーマでもある香港では成人して投資をしていない人はいないくらい、日本とは考え方が違うことも教えてくれました。

日本の経済状況・海外の金融教育との違いに関しても、おそらくその通りだと思います。年金に関しては、どういう条件で試算されているのかが分からなかったため、鵜呑みにはできないと思いましたね。

まぁここまでの内容に関しては、概ね賛同できることが多く、決して詐欺まがいの雰囲気はありません。それこそが罠…という可能性もありますけどね。

本題・オフショア投資!

それから投資に関する話に移っていきますが、複利についての説明や、香港は運用益が非課税で有利であることなど、メリット面を教えてくれます。

肝心のオフショア投資ですが、仕組みとしては商品を販売する会社があり、その商品を運用するIFAというところがあり、僕たちはIFAと契約します。

IFAの数は300ほどあると言われ、IFAによって運用結果は大きく異なり、サポート面でも違いがあるため、オフショア投資ではIFA選びが最も重要だそうです。

Sさんはお勧めできるIFAとして3つほど挙げ、運用・サポート面で評価したとき、「グランシン」というIFAが最も良いと評価されていました。

グランシンの代表は、2017年には数あるIFAのなかで最も成績が良かったことで表彰されたそうで、なんとSさんとその方は友人だとか。

その後、グランシンで扱っている商品の説明をされます。

香港の投資商品には、日本とは違い「初期口座」と「貯蓄口座」があります。

商品ごとに期間は違いますが、投資したお金はまず初期口座に2~3年ほど積み立てられ、その後、貯蓄口座へ積み立てられるようになります。

これを簡単にまとめると…

・初期口座と貯蓄口座がある
・最初の2~3年は初期口座に積み立てる
・初期口座期間中は掛金の変更ができない
・初期口座の積立額と契約年数によって、ボーナスが貰える
・ボーナスは初期口座へ入金される
・貯蓄口座への積立は、減額、中止、取り崩し可
・過去の平均リターンは約8~9%

契約するには現地に行かなければならず、いつも何名かで旅行を兼ねて訪れるそうです。そのスケジュールの一例を案内され、現地での美味しい食事や綺麗な夜景の写真を見せてくれます。

Sさんが語る主な話の内容は、このようなものでした。

話を聞いて

ここまでの話を聞いて、投資について何も知らなければ「なんて良い商品なんだ!」と思う人は一定数いるだろうな…と思いましたね。

オフショア投資絡みの詐欺事件もあるようですが、Sさんが詐欺まがいのことをしているのかどうかという件に関しては…

そうではない。という結論になります。

だがしかしッ!

ただし、詐欺ではないにしても、知識のない人をうまく使ってひと儲けしようという魂胆は見えましたね。

それが良いのか悪いのかは、難しいところです。

通信大手キャリアでも、無知な人から高い料金を取るのがビジネスモデルですから、案件は違えどやっていることは似たようなものですからね。

どのような目的で投資をするのかにもよりますが、初心者がコツコツと資産形成をしたいと考えるのであれば、なおさらこの案件は有り得ないと思います。

オフショア投資の問題点

全ての商品を知っているわけではないので、ここでは今回紹介された商品の問題点を挙げていきます。

僕がこの商品に関して一番問題だと思う部分は、手数料です。今回紹介された商品の手数料はこのようなものでした。

初期口座貯蓄口座
・毎月7.5ドル
・毎月時価の0.605%
(13年目以降は月0.125%)
・毎月時価の0.125%
・四半期ごとに0.25%

最初の2(3)年間は初期口座へ積み立てられるので、積立額から7.5ドル+毎月0.605%が手数料として徴収されます。

固定の手数料があるため、積立額が少ないと手数料比率が高くなってしまいます。

・100ドルに対しての7.5ドル=7.5%
・500ドルに対しての7.5ドル=1.5%

少額投資は不利になるので積立額は500ドル前後で勧められることが多いようですが、そうなると今度は時価に対しての手数料が多く取られます。

・100ドルに対しての0.605%=0.605ドル
・500ドルに対しての0.605%=3.025ドル

毎月0.605%は、年間だと約7.2%です。初期口座に積み立てた金額から、12年間はこれだけの手数料を取られてしまいます。

13年目以降は減額されるとはいえ、総額ではとんでもない金額になるのは想像に容易いでしょう。

となると、初期口座への積立額と契約年数によって貰えるというボーナスのカラクリも見えてきますね。

ボーナスは初期口座へ付与されるので、途中で引き出したりすることができません。ボーナスを貰って口座残高が増えた分は、その後時間を掛けて手数料として回収されてしまうのです。

貯蓄口座への手数料も年間合計2.5%となり、これではいくら非課税で運用できてもまともなリターンが得られるとは思えないですね。

ましてや、インデックス(指数)を上回るリターンを上げられるファンドはほとんどないことを考えると、手数料分でマイナスリターンになる可能性も十分考えられそうです。

投資について勉強していれば、過去のリターンは今後のリターンを保証するものではないことは分かります。

米国株の平均リターンが約6.8%(インフレ調整後)だったことを考えると、手数料がこれだけ高い投資商品には魅力を感じません。

もちろん、これらを理解したうえで、インデックスを上回るリターンを得たいと思ってやる分には問題ないです。正直、インデックス投資は面白味はありませんからね。

でも、コツコツと資産形成をしたいと考える人は、投資に面白味を求める必要はありません。面白いほうが興味を持ちやすいことはありますが、それで肝心のお金が減っていたら本末転倒ですよね。

結局、儲かるのは自分以外の誰かである

恐らく、紹介されたリターンは手数料を引く前の表面的なリターンです。

そのため、夢を見て積み立てを始めたものの、思うように資産が増えず、一時的な下落によってリターンがマイナスにでもなれば、積立を継続することに不安を感じ、解約を考える人も出てくるでしょう。

でも、途中で解約されてもIFAやIFAを紹介した人たちには関係ありません。彼らの利益は、初期口座へ積み立てられた資金からきっちり確保されていますから。

IFAは初期口座期間中に解約されても、そのほとんどを解約手数料として回収します。紹介した人には、初期口座期間中に解約した場合は紹介料が貰えないという話もあります。

だからこそ、後で積立額は変更できるからということや、ボーナスが貰えるということ、初期口座期間中に解約したら元本割れすることを主張し、なるべく解約させないようにしているのだと思われます。

契約者は契約してしまったが最後。途中解約すれば元本割れはほぼ確実で、仕方なく契約を続けても高い手数料によって思うようなリターンが得られない可能性もあり、蛇に睨まれたカエル状態になってしまうのです。

つまり、契約者だけが大きなリスクを背負ってしまうということですね。

情弱は搾取される世界

もしかしたら、この商品を契約して今後数十年間は、インデックスを大幅に上回るリターンを上げてくれるかもしれません。

その可能性はゼロではありませんし、そうなると手数料を差し引いても非課税である分、多大なリターンをもたらしてくれるでしょう。

個人的にはその可能性は限りなく低いと思いますが、手数料等のリスクを考慮して契約するなら何も問題はありません。

ただ、投資について何も知らない人がそんなこと理解しているわけないですよね。

今回受けた説明では、手数料やリターンが保証されているわけではないことに関しては、一切の説明がありませんでした。

つまり、情弱には「非課税」「高リターン」「ボーナス」といった都合の良い情報ばかりが与えられているということです。

銀行にお金を預けているだけではお金は増えないから、少しでも増やすようにしたいと投資に興味を持った人が、最も喰い付きそうな話ですね。

仮に、本当にこちらに都合の良い商品だったとしましょう。

しかし、投資の勉強も大してしていない人のところへ、そのような都合の良い話が舞い込んでくるなんてことが有り得るでしょうか?!

これも可能性はゼロではありませんが、限りなくゼロに近いと言えるでしょう。まぁそれで楽して儲けられると思って失敗したのであれば、自業自得です。

騙そうとする側も悪いですが、欲に溺れて騙されるほうも…ですよね。

Sさんは最初、このようなことを仰っていました。

Sさん
保険会社などの資料は見てもあまり意味がありません。なぜなら、自社に都合の良いことしか書かないからです。

普通、商品の説明をするのに不利なことは書かないですよね?だから、信用しないほうが良いですよ。

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あんたも同じような営業しとるやないかッ!!

まとめ

オフショア投資そのものは詐欺ではありません

しかし、手数料形態があまりにも分かりづらく、そもそも投資商品としての魅力が全く感じられない。よって、投資初心者が手始めにやってみる案件ではない!というのが僕の意見です。

それなら個人で米国or全世界のインデックスファンドに投資しているほうが、よっぽど安い手数料で安心できますね。

また、日本国内でオフショア投資の勧誘・営業は違法となりますが、どこからが法的にアウトなのかは僕には把握できませんので、Sさんとのやり取りが法的にどうなのかは分からないです。

自分の身は自分で守るのが一番です。そのためには知識が必要で、自分で勉強するしかありません。つまり、儲ける(損しない)ための最高の投資は、「自己投資」ということですね。

おしまい。


米国株投資に関する記事を一覧にまとめています。知っておくと人生の役に立つことは間違いないので、ぜひご覧ください。

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