【株主優待はお得なのか?】資産形成には株主優待より米国株投資を!

株主優待は、株を保有しているだけで企業から様々な優待を受けることができる日本独自の制度です。

初心者が投資を始めるきっかけとして株主優待をすすめる人もいますが、資産形成をしたいと考える人に株主優待は必要ありません。

さらに言うと、株主優待そのものが不要であると思っています。

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株主還元と株主優待

株主優待とは、株主還元の一種です。

株式投資とは、企業へ出資をすることであり、企業は株主が出資してくれた資金で事業を行い、そこで得た利益を株主に還元することで、株主と企業はwinwinの関係が成り立ちます。

株主優待以外にも、株主還元策には配当と自社株買いがあります。

企業が株主優待を贈るメリット

企業が株主優待を贈るメリットには、株主を増やして敵対的買収を防ぐことや、自社製品の良さを知ってもらうため、株価の下支えなどがあります。

また、自社製品なら原価率によって配当では1,000円しか出せない場合でも、1,500円相当の製品を贈ることもできるようになります。

ただし、梱包や発送の手間賃を考えると、果たしてどれだけメリットと言えるかは難しいところだとは思いますが。

株主優待目的は一種のギャンブル

株主優待を目当てに株を買うことを、僕は一種のギャンブルだと考えています。

とくに、優待目的で投資をする人が増えるほど企業の本質的な価値が見えづらくなり、株価に歪みが生じます。

企業も株主優待のために投資している人が多いことは理解しているため、そう簡単には優待を廃止することはできません。

しかし、そうは言ってられない状況になれば優待が廃止されることもあります。そのとき、優待目的でしか株を持っていない人はどうするでしょうか?

もちろん、優待がなくなった企業の株を持つ理由がないので、叩き売りです。その結果、株価は大暴落しますね。

2019年4月には、ファミレスのココスが業績不振から株主優待を廃止すると発表しました。

すると、それまで2,200円ほどだった株価は一気に1,600円まで急降下。

たかだか年間で2,000円の食事券を受け取るために、大きな代償を払った「自称」投資家は多かったのではないでしょうか。

また、株主優待は少額投資家が優遇されやすいのも問題ですね。

株主優待は基本的に100株以上の保有が条件になりますが、200株保有していても優待が2倍になるとは限りません

100株の保有で2,000円、200株なら3,000円の食事券というように、100株だけ保有するほうがリターンが大きい場合が多いのです。

配当金は持ち株数に応じて受け取る金額も増えていきますが、優待は最低単元だけ保有している人が優遇されるおかしな制度なのです。

株主優待が自社製品のみ対象にしている場合や、その企業に価値があると感じているため優待も貰いたいと考えているなら良いと思いますが、現状はそうではないですね。

自社製品とは何ら関係のないクオカードやお米などを優待にしている企業も多く、やはり優待のお得感だけで投資をしている人が多い。

ふるさと納税といい、日本人は目先の利益ばかり見て物事の本質を考えない人が多すぎるのでは…と思いますね。

日本と米国企業の考え方の違い

日本企業は、会社は社長や従業員のものという意識が強いと言われており、米国企業は会社は株主のものという意識が強いと言われています。

そのため、米国では株主も企業がどれだけ自分に利益を与えてくれるのかを重視し、企業もまた株主のために利益を上げようとします。

米国は配当金を年々増配している企業が多く、25年以上連続で増配している企業を「配当貴族」と呼び、50年以上連続は「配当王」と呼ばれます。

米国では配当貴族が100社以上あるのに対し、日本では花王の1社だけ。

25年以上連続ということは、リーマンショックなどの暴落時でも減配することがなかったということです。

一時的に業績が悪化したとしても簡単に減配することなく、株主に還元をしていくことで株主の信頼を得る。

そうすることで株主も企業を簡単に見放すことはなく、長期的には良い結果を生んでいるのではないでしょうか。

日本企業が株主優待で株主を引き留めようとするのは安易な考えであり、事業内容で株主を魅了していかなければなりません。

優待につられる自称投資家も、何のために投資をするのかを良く考えたほうが良いでしょう。

何のための投資か

株主優待で食事をする、株主優待で映画を観る、株主優待で自社製品を貰う。株主優待は、短期的な利益を優先する行為と言えるでしょう。

そして、それは先ほども言ったように一歩間違えれば大きな損失を被る可能性を秘めています。

投資を通じて資産形成をしたいと考えるなら、株主優待は愚の骨頂ですね。

多くの庶民が資産形成をしていくには、積立投資を継続すること・配当を再投資することで複利の力を活かすことが必須です。

配当再投資のメリット・デメリット

しかし、株主優待は再投資することができません。

もしあなたが資産形成のための投資をしたいと考えるなら、優待に目が眩む自称投資家が蔓延る日本株ではなく、物言う株主が蔓延る米国株へ投資しましょう。

株主優待を貰えたら得した気分になるかもしれませんが、企業の価値を見ずに投資をしていると、大きな代償を支払う羽目になるかもしれませんよ。

まとめ

投資に興味を持つためにまずは株主優待から…というのは、僕は本人のためになるとは思わないのでおすすめしません。

そもそも、優待廃止による損失を被るリスクを取ってまで、その優待は必要なのでしょうか?

リスクを取って優待券でハンバーガーを食べるより、食べたいと思うときにお金を払って食べるほうが、結局はお得でした。

なんてことにならないように気を付けてください。

おしまい。


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