【投資実践者が語る】ロボアドバイザーのおすすめは?→ありません!

アイキャッチコラム

ロボアドバイザーは資産運用のアドバイスや運用を行ってくれる投資サービスは、手間もかからないのでおすすめされる方も多いです。

個人で資産運用をする重要性が増していると言われる中で、このようなロボアドバイザーを利用しようと興味をお持ちになる方も増えているかもしれません。

しかし、僕が最初に言いたいのは「ロボアドバイザーを利用する必要はありません」です。

なぜなら、ロボアドバイザーを利用すればそれなりに成果が出る可能性は高いですが、自分で運用するほうが圧倒的に効率が良いからです。

いやいや、自分で運用とかできないからロボアドバイザーを利用するんや!という声が聞こえてきますが、はっきり言っておきます。

自分で運用するのは一見難しそうに思えますが、実際にやってみると何も難しいことはありません。むしろ、最初の手続きが終わればほとんどすることがないくらいです。

それでロボアドバイザーよりも良い運用結果になる可能性が高いのですから、僕を含めた自分で運用をしている人にとっては、ロボアドバイザーで運用するなんて「もったいない」としか思わないんですね。

投資初心者にとって、投資(運用)はハードルが高いと感じるかもしれません。

しかし、ハードルが高いのは「投資を始めること」であって、一度始めてしまえば何てことはない。運用といっても、ほとんどすることはないんです。

そう言われてもピンとこないでしょう。それは、あなたが実際に投資をしていないからです。何事も実際にやってみると、机上の勉強より何倍も理解が進みます。

この記事では、ロボアドバイザーのメリットと言われる部分について、決してメリットとは言えない理由について言及し、自分で運用する利点を解説していきます。

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なぜロボアドバイザーがおすすめされるのか?

ロボアドバイザーについて、詳しく解説されておすすめしているサイトはたくさんあります。

しかし、その記事を作成している人の中で、本当に心底ロボアドバイザーが素晴らしいシステムでおすすめしたいと思っているのは、ほんの一部でしょう。

では、なぜそんなロボアドバイザーをおすすめする人が多いのか?

それは、ロボアドバイザーを紹介し、自分のサイトから登録してもらうことで、ロボアドバイザーを運営する企業から報酬が貰えるからです。

おすすめされているサイトでは、記事の途中や最後にもれなくロボアドバイザーへのリンクが付けれられていますよね。

詳しい報酬内容を記載するのはよろしくないかもしれないので大きな声では言えませんが、申込をした人がしばらく利用を継続したことが確認されると、それだけでうまい棒が200本くらい買える報酬が貰えます。

その報酬の源泉はもちろん、ロボアドバイザーを運営する企業の利益ですが、その利益の源泉は利用者から得る手数料です。

つまり、ロボアドバイザーを運営する企業はそれくらいの報酬を払ったところで、利用者が増えれば自分たちが儲かるということですね。

企業は利用者を増やして利益を上げる、サイトの運営者は作成した記事から登録してもらって報酬を得られる。両者がWin-Winの関係です。

では、利用者だけが馬鹿を見ることになるのでしょうか?実は、この仕組みは利用者だけが損をするわけではありません

ロボアドバイザーでも資産は殖やせる

正直なところ、企業は利益を上げ、サイト運営者は報酬が貰え、利用者は運用によって資産を殖やすことができるので、三者ともメリットがあると言えます。

ロボアドバイザーの運用方法は決して悪いものではないですし、大部分はとても真っ当な運用をしてくれます。

銀行やゆ〇ちょなどの窓口で勧められる投資信託に比べれば、遥かに良いサービスと言えるでしょう。

にもかかわらず、僕はロボアドバイザーを利用する必要がないと言っているのはなぜか?

それは、ロボアドバイザーは総じて手数料が高く、ロボアドバイザーの運用と同等のことは、自分で簡単にできるからです。

ロボアドバイザーの手数料

現在、ロボアドバイザーのトップとも言える「Whealth Navi(ウェルスナビ)」は、運用資産に対して年率1%の手数料が必要になります。また、資産が3,000万円を超える部分に関しては、年率0.5%と安くなります。

これに対し、ウェルスナビで採用されている米国株ETFのVTIを自分で購入して保有した場合、その手数料はわずか年率0.04%です。

以前は米国ETFの購入手数料がネックでしたが、2020年より一部のETF(VTIも対象)の購入手数料が無料化され、ますます手数料面でロボアドバイザーは不利になっています。

ただ、ロボアドバイザーなりのサービスもありますから、この手数料だけで一概に良し悪しを決めるのはフェアではありません。ただ、それを考慮しても手数料の差が大きいのです。

年間1%なら大した手数料じゃないやん?と思われそうですが、投資を行ううえで1%のコストは馬鹿にできないと覚えておいたほうが良いですね。

ロボアドバイザーの運用方法

Whealth Naviでは「どれだけリスクを取れるか」によってリスク許容度が5段階で設定され、長期投資を前提とした運用を行います。

と言っても、基本的に投資をする商品はどのリスク許容度でも同じで、違いはそれぞれの資産への投資比率だけです。

Whealth Naviで採用されているETFは以下の商品。

  • 株式…VTI(米国株)・VEA(日欧株)・VWO(新興国株)
  • 債券…AGC(米国債券)・TIP(物価連動債)
  • 金…GLD
  • 不動産…IYR

これらをリスク許容度ごとに配分を変えています。

資産クラス許容度1許容度2許容度3許容度4許容度5
米国株(VTI)13.00%26.20%30.40%34.80%35.00%
日欧株(VEA)5.00%10.10%21.40%27.20%33.50%
新興国株(VWO)5.00%5.00%6.00%8.90%13.00%
米国債券(AGG)35.00%35.00%29.70%14.90%5.00%
物価連動債(TIP)32.00%13.60%0%0%0%
金(GLD)5.00%5.10%7.50%9.20%8.50%
不動産(IYR)5.00%5.00%5.00%5.00%5.00%

許容度が上がるごとに株式の割合が増え、債券の割合が下がります。どのリスク許容度でも金・不動産はサブ的な扱いですね。それだけ資産運用においては、株式と債券を中心に運用することが適しているということです。

そして、これらのETFは、すべて自分で購入することができるので、自分のリスク許容度に合わせて購入すれば、ロボアドバイザーに近い運用が行えます。

ただ、VTI以外は購入手数料(0.45%)が必要になるため、正直そこまでお得とは言い切れません。

また、ロボアドバイザーはいずれかの資産クラスが値上がり・値下がりした場合、自動的に元の配分に戻るようリバランスしてくれますが、自分で運用するとその手間がかかります。

あれ、やっぱりロボアドバイザーのほうが良いんじゃ?…とはなりません。

投資では、頻繁に取引をすることでコストが嵩み、長期的には運用パフォーマンスの低下に繋がります。そのため、自分で運用するならせいぜい年に1回、年末にでも値上がりした資産を売却し、値下がりした資産を購入して配分を調整するくらいで十分です。

それなら無駄に取引回数が増えることもないし、大した手間にもなりませんよね。(Whealth Naviでもリバランスは基本的に年に2回程度らしい)

ロボアドバイザーは悪くはないが…

ロボアドバイザーは決して投資初心者や投資家にとって不利益をもたらすようなものではありません。

しかし、それ以上に自分でやるほうが効率の良い運用ができるため、僕はロボアドバイザーの利用については否定的なのです。

ロボアドバイザーのメリットについてよく書かれていることを挙げてみます。

  • 投資に対する知識、経験などが必要ない
  • 少額から始められる
  • 手数料が安い(?!)
  • 投資対象を選ぶ必要がないため手間がかからない
  • 時間がないという場合でも自動で運用をしてくれる
  • 人ではなくAIによる提案、運用のため客観的に判断してくれる

一見、投資初心者にすると心強いメリットばかりに思えますが、これらも報酬が欲しい人がそう思うように仕向けているだけ。

それぞれのメリットに対し、いかに初心者の無知に付け込もうとしているかを暴いていきましょう。

まず、投資に対する知識・経験が必要ないという点に関しては、僕は全く賛同できません。

自分の大切なお金を運用するのに、知識が必要ないというのは非常に危ないです。「知識がない状態で始めても大丈夫」という意味なら、反対はしませんけどね。

知識がない状態で始めたとしても、そこから自分がどういった投資をしているのかについては、絶対に勉強したほうが良いです。

投資に対する知識がないままロボアドバイザーに任せていたら、リーマンショックのような株価暴落が起きたとき、やってはいけない行動に走ってしまうのが目に見えます。

資産運用でやってはいけない行動とは、「暴落時に値下がりの恐怖に耐えきれず、慌てて売却すること」です。その理由については…勉強してください。(このブログでもお伝えしています)

少額から始められるという点についても、今では自分で運用するほうがもっと少額(100円)から始めることができます。ロボアドバイザーのメリットでもなんでもありません。むしろ、Whealth Naviでは最低額は1万円と、言うほど少額ではないです。

手数料が安いと書いているサイトには驚きましたが、比較しているのが銀行などで販売される商品だったので、これは明らかに悪質な書き方です。

こういったサイトは、自分に都合の悪いことを書かれると困るのでコメントできない仕様になっていることが多いですから、そういったサイトの情報には気を付けてください。(全てが悪いとは言いませんが)

自分で投資対象を選ぶ必要がない点については、自分で運用をするにしても、長期投資に適した商品というのは実はそう多くありません。

Whealth Naviでも採用されているVTIであれば、30年後には高確率で大きなリターンが得られるはずでなので、この商品を自分で買い続けるだけでも十分です

とは言っても、知識が無ければその意味が分からないでしょうから、やはり自分で勉強することが大事。自分で選ぶ必要がないと聞くと、投資の勉強をしなくても良いと受け取ってしまう可能性もあります。

それではいつか後悔するときが来るでしょう。せめて、VTIやAGGがどんな商品なのかについて知っておかないといけませんよね。

時間がなくても自動で運用してくれるという点については、完全にミスリードです。自分で運用したとしても、長期投資は基本的に普段することはないので、時間がなくても問題ありません。

今では一定期間ごとに自動で買付をしてくれるサービスもあるので、口座にお金が入っていれば完全に「ほったらかし運用」ができます。

つみたてNISAという制度を聞いたことがあるかと思いますが、つみたてNISAもまさにほったらかし運用ができる制度。

つみたてNISAでは投資信託を購入しますが、投資信託もETFも日々の運用は専門家が行うので、自分が普段することなんてないのが現実ですよ。

時間がないとできないのは、短期的な値動きを狙って頻繁に売買をするような手法です。長期投資ではそのような頻繁な売買はしないため、忙しいサラリーマンでも自営業者でも、何の問題もなく運用できるのです。

AIによる提案・運用のため、客観的に判断してくれるという点については一理ありますが、これも結局は投資の知識がなければ意味を成しません。

株式投資で多くの人が損失を被るのは、株価が値下がりすると損失が拡大することを恐れ、早々に売却に走ってしまうからです。しかし、それはやってはいけない行動でしたね。

要は、資産運用には「人の感情」が邪魔になるのですが、AIには感情がないため、そういった愚かな行為を犯すことがありません。

ただ、いくらAIが勝手に売却しないとしても、値下がりに耐えきれず利用者が解約してしまえば、何の意味もないのです。

ですから、AIが運用しようと、自分で投資の知識を身に付けることが最も重要で、それが資産運用を成功させる最大の秘訣でもあります。

以上のことから、ロボアドバイザーでよく書かれるメリットには「投資初心者でも簡単に、楽に資産運用ができる」という誤解を招く恐れがあると言えます。

ぶっちゃけると、僕は現在、資産運用によって楽して資産を殖やしていくことができています。

しかし、ここに至るまでには投資について時間を割いて勉強もしたし、その結果このようにブログで情報発信もできるようになりました。

今、楽に資産運用をできていますが、それはこれまで多少なりとも楽ではないことをしてきた結果なんです。決してずっと楽しているわけではありません。

運用成績が良いことを鵜呑みにしてはいけない

ロボアドバイザーをおすすめする人は、ここ数年の運用成績を出して「これだけ利益が出ました」とロボアドバイザーの素晴らしさをアピールされるでしょう。

しかし、それを鵜呑みにしてロボアドバイザーを利用するのは危険です。

リーマンショック後の株式市場はとくに好調で、米国株市場は圧倒的なパフォーマンスを残しています。

そのため、ロボアドバイザーでなくても米国の優良企業に投資ができるVTIを買い続けるだけで、とても大きなリターンを得ることができました。投資の知識が全くない人であっても…です。

実際、僕も難しいことは考えず、ひたすら積立投資を続けてきただけで、この数年間は資産が増加しました。経済のことなんて何も分からない僕でもですよ。

この時期はVTIを保有していれば誰でも儲かる相場だったので、ロボアドバイザーの運用方法が特別優れているということにはなりません

知識がなければなぜ利益が出ているのかも分からず、良いときの実績だけで素晴らしいサービスだと勘違いしてしまうでしょう。

しかし、特定の期間、例えば2018年12月には一時的に株価が大きく下がったことがあり、そのときはロボアドバイザーでも当然損失が出ています。

株価は短期的には良くも悪くも値動きが激しいときがあるので、その時期に一時的に損失が出るのは仕方のないことです。

何も勉強せずに良いときの実績だけでサービスを利用する人は、株価が下がって損失が出たとき、すぐに手のひらを返します。

そして損をした状態で解約し、投資なんてやるもんじゃないと言ってしまうのです。ただ、自分が楽して儲けようと努力を怠っただけなのに…

自分で運用するのが最も効率的

誤解を恐れずに言うと、ロボアドバイザーは情報弱者をターゲットにした資産運用サービスです。

投資について知識があれば、ロボアドバイザーの手数料がいかに無駄であるかが分かります。また、同様の運用が自分で簡単にできることも知っています。

ロボアドバイザーではリスク許容度に合わせて様々な資産クラスに投資をしていますが、これから資産形成をしていこうと考えている方、とくに若い世代であれば、株式だけで運用することが最も効率が良いことも、ロボアドバイザーをおすすめしない理由のひとつです。

以下は、過去200年ほどの各資産別リターン(米国)です。

資産別リターン

これは1801年に1ドルを投資したとして、2001年にいくらになったかを示しています。

預金であれば、1801年の1ドルはインフレ(物価上昇)によって2001年には6セントの価値にしかなっておらず、日本でも預貯金だけでは将来的に目減りすると言われていますよね。

金・短期債・長期債とリターンはプラスですが、株式だけが別格の数値になっていることが分かるでしょう。

嘘でもなんでもなく、それくらい株式は長期的なリターンは大きいのです。反面、短期的には最も値下がりする可能性も含んでいます。

この大きなリターンは、リスクを取った者だけが得られる「リスクプレミアム」です。

投資は少額からでもコツコツ続けることが重要ですが、正直その額が少ないと運用によって得られるリターンは微々たるものです。

株式の長期的な期待リターンが6~7%と言われます。単年では20%ほど増えるときもありますが、長期的には100万を運用しても年間で6~7万円しか期待できないのです。

しかし、運用額が1,000万なら60~70万円、3,000万円なら180~210万円と、資産運用はお金持ちが有利な性質を持っているのが現実。

そのため、運用額が少額のうちは、コツコツ積み立てるのと同時に、無駄な出費を抑えたり、収入を増やすことも重要になります。

例えば、スマホをキャリアから格安SIMにして月額5,000円の節約ができれば、年間で6万円。これだけで100万円を株式で運用したときと同等の効果が得られます。

なんでもかんでも節約するのが良いとは思いませんが、支出の優先順位はしっかり考えたいですね。

もし、株式だけで運用するのはリスクが高くて怖いと考えるなら、投資する金額を少なくして調整すれば良いです。仮にWhealth Naviで毎月3万円を積み立てるなら、株式だけに1~2万円とかね。

Whealth Naviでも値下がりするときは値下がりします。色んな資産に分散しようと、投資額を増やしていればマイナスになる金額も大きくなりますから、Whealth Naviのほうがリスクが低そうで安心と考えるのはちょっと違うかな…と個人的には思います。

債券などに分散するのは、資産額が十分に増えたときや、高齢になったときで良いでしょう。

資産が大きくなると、数%の値動きが何十万・何百万となってきます。まぁ資産が十分にあればそれくらいの値動きでも動じる必要はないと思いますが、守りの運用をすることも大切です。

高齢になれば投資している資産を切り崩すこともあるでしょうから、その時期に株式ばかりで運用していると、短期的な暴落が起きたときが不安です。株式を保有することで得られる配当金と年金などで生活が賄えるなら、その心配も不要ですけどね。

まとめ

長くなりましたが、まとめると「ロボアドバイザーで高い手数料を払わなくても、自分で運用するだけで資産形成は簡単にできる!」ということです。

VTIはETFという金融商品ですが、投資信託もほぼ同じような性質の金融商品で、投資信託でも米国株や全世界株式に分散投資ができる優れた商品がありますから、僕たちはそれらを購入し、あとはほったらかすだけで良い。

なぜそのような商品で運用し、ほったらかすだけで良いのかは勉強しなければ理解できませんが、理解できれば安心して自分で運用することができるでしょう。

ロボアドバイザーは知識がなくてもお任せで運用できます」なんて謳い文句を信じて始めても、暴落時に焦って解約し、損をする人が多発するのが目に見えています。

自分でしっかりと知識を蓄えたうえで、ロボアドバイザーのサービスが素晴らしいと思って利用するのは問題ありません。

そうではなく、簡単にできそうだから、運用実績がすごいからという理由だけで利用するのは、後から後悔する可能性が高いので避けるようにしてください。

米国株投資についてまとめた記事もご覧ください。

【初心者にもお勧め!】米国株投資のメリットとデメリット
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