サンデーサイレンス系の特徴

アイキャッチ競馬
スポンサーリンク

大系統サンデーサイレンス系

サンデーサイレンスは1988年に米国でデビューし、翌年にはアメリカ三冠レースのうち、ケンタッキーダービー・プリークネスステークスを制した名馬。

その後もブリーダーズカップを制するなど、一流の競走成績を残しますが、気性の激しさや血統背景から、種牡馬としてはさほど期待されませんでした。

社台グループの創業者である吉田善哉は、サンデーサイレンスは日本で成功すると確信し、種牡馬として購入。結果はご存知の通り、日本競馬の勢力図は一変し、サンデーサイレンスの時代へと突入します。

サンデーサイレンス産駒の多くが種牡馬となったので、一括りにはせず新たにサンデーサイレンス系を確立。特徴によってそれぞれの種牡馬を5つの系統に分類します。

系統特徴
ディープ系ディープインパクトとその産駒
Tサンデー系現役時代、スタミナを武器に王道路線で活躍した馬
Pサンデー系現役時代、スピードを武器に短距離路線で活躍した馬
Dサンデー系現役時代、パワーを武器にダートで活躍した馬
Lサンデー系上記に分類されない馬

ディープ系

サンデーサイレンス最大の武器である瞬発力、それをもっとも引き継いだ後継種牡馬がディープインパクトです。

ディープ産駒は1600m~2400mを最も得意とし、1200mや3000mを超えるレースでは成績は下がり、産駒数が多いために一流馬も多ければ条件戦でくすぶっている馬も多くなりますね。

ディープ産駒というだけで人気になりやすいので、条件戦での回収率は標準を下回ります。つまり、馬券的には儲からないのです。

ディープ産駒は穴馬を狙うより、人気馬を消すタイミングを覚えることで馬券に活かすのが有効ですね。

A級ディープとB級ディープ

ディープ産駒のなかでも非凡な瞬発力を備え、G1などの大舞台で活躍するのがA級ディープ。切れない脚しか使えないタイプをB級ディープとして分類できます。

ただし、B級ディープは弱いということではなく、A級ディープに比べて瞬発力が劣るというだけで、能力そのものは高い馬も多いです。

そして、B級ディープはA級ディープが苦手な条件でパフォーマンスを上げます。

B級でもサンデーの血を持たない馬に比べると、瞬発力を含めて能力も優れている可能性も高く、重賞クラスならあらゆる条件で活躍馬が出ています。

ディープ産駒の弱点としては、スプリント戦やダート戦では求められる適性が違いすぎるので、現状では活躍馬はあまりいないことでしょうか。

牡馬と牝馬

クラシックで活躍するディープ産駒の牡馬は、古馬になるとG1を勝てなくなる傾向にあります。

若いときはバネが利いて持ち前の瞬発力が活きますが、古馬になると筋肉が硬くなって瞬発力が活かせなくなる…というのが一般的に言われる原因です。

ただ、もともと瞬発力よりも持続力や馬力で勝負するタイプは古馬になっても活躍するため、一概に走らなくなるとは言えません。

キズナやマカヒキ、サトノダイヤモンドなどが古馬になって凡走が多くなっている例ですね(海外遠征などの要因もあると思われますが)。一方、アルアインやミッキーアイルなどは瞬発力が武器ではないタイプなので、古馬になってもG1を勝っています。

また、牝馬は古馬になっても活躍することも多く、ディープ産駒で最も獲得賞金の多いジェンティルドンナや牡馬相手にJCを勝つショウナンパンドラなど、古馬の中長距離G1は牝馬のほうが勝ち星が多いのも特徴です。

フレッシュな状態で本領発揮

ディープ産駒は基本的に使い詰めは良くないので、間隔を空けてレースに臨むと高いパフォーマンスを発揮します。

条件戦から連勝して重賞に出走してきたときも、勢いそのままに好走する確率が高く、重賞初挑戦のディープ産駒(とくに連勝中)は要注意。逆に、近走でパッとしないのに過去の実績で人気する馬は凡走することが多いので信用できません。

ディープの後継種牡馬の特徴は現役時を参考にする

ディープインパクトは2019年に亡くなりましたが、その後継種牡馬が続々とデビューしています。種牡馬としてはライバルにロードカナロアやエピファネイアなどがいるため、サンデーサイレンスやディープインパクトほどの実績を残すのは難しいでしょう。

ディープ産駒の種牡馬もそれぞれ特徴が違うので、現役時代の成績を参考に産駒の特徴を見極めていく必要があります。

例えば、キズナは母系にストームキャットが入っているため、ディープ自身よりパワーに優れてダートで走る産駒も多くなるでしょう。

トーセンホマレボシは非根幹距離の京都新聞杯を高速レコード勝ちしており、持続力に長けた特徴があるとわかります。

Tサンデー系

Tサンデー系は現役時代に中長距離G1を勝った一流馬たちで、スタミナに優れています。ディープ系よりスタミナ・パワーは豊富で、スピード・瞬発力は劣るイメージ。

ディープ系よりはダートで活躍する馬も多いのが特徴的です。

Tサンデー系でも短距離を走ることがありますが、本質的にはスプリンターではないですから、G1レベルになるとスペシャリストには敵いません。短距離を走るのは母系がスピードタイプであることが多いので、母父・母母父も参考になります。

ステイゴールドはオルフェーブル・ゴールドシップ・ドリームジャーニー・ナカヤマフェスタなどのG1馬を輩出し、大舞台での強さが際立っています。反面、人気で脆いことも多いです。

ステイゴールドはすでに亡くなりましたが、今後はオルフェーブルやゴールドシップあたりが大舞台に強い産駒を出す可能性は十分にありそう。大物かポンコツか、ステイゴールド一族らしさを継承してくれるのではないでしょうか。

Tサンデー系の種牡馬

  • オルフェーブル
  • ゴールドシップ
  • ステイゴールド
  • スペシャルウィーク
  • ゼンノロブロイ
  • ダンスインザダーク
  • ハーツクライ
  • マンハッタンカフェ
  • ヴィクトワールピサ

Pサンデー系

Pサンデー系は現役時代に短距離で活躍したタイプで、スピードを武器に産駒も短距離で活躍しています。

ディープ系が苦手な芝1400m以下も得意で、ダイワメジャー・フジキセキ・キンシャサノキセキ産駒はダートもこなせるタイプが多く、母系がスタミナ豊富な欧州血統の場合、長距離をこなすこともあります。

ダイワメジャー産駒は短距離馬というイメージは一般的に周知されているので、長距離では人気になりづらく、馬券的には狙い目になるケースも多々ありますね。

リアルインパクト産駒はデビューしたばかりですが、1400mや1800mの非根幹距離での成績が良く、個人的に穴種牡馬として期待しています。

Pサンデー系の種牡馬

  • アグネスタキオン
  • アドマイヤマックス
  • オレハマッテルゼ
  • キンシャサノキセキ
  • サクラプレジデント
  • ジャスタウェイ
  • スズカフェニックス
  • ダイワメジャー
  • ダノンシャンティ
  • デュランダル
  • フジキセキ
  • マツリダゴッホ
  • リアルインパクト

Dサンデー系

Dサンデー系は自身が現役時代にダートで活躍、もしくは現役時代は芝で活躍するも、産駒はダートに向いているタイプが該当します。

皐月賞・ダービーの二冠を制したネオユニヴァースや、ダービー馬ディープスカイもDサンデー系なのが面白いですね。

ネオユニヴァースやゴールドアリュールは、芝でも力の要る馬場になってダートのようなパワーが求められる馬場状態なら要注意。

エスポワールシチーやカネヒキリ、スマートファルコンあたりは、専らダートで走ります。距離短縮ローテではチェックしておきましょう。

ミスプロ系やエーピーインディ系、米国型ノーザンダンサー系よりも中距離向きが多く、フェブラリーSやチャンピオンズCではDサンデー系(とくにゴールドアリュール)が強いです。

ただ、現役時代にダートで活躍していた種牡馬の産駒は、ダートでも人気しやすいので馬券的には妙味は少なめ。

狙うならこれまで芝を使っていた馬がダートへ路線変更してきたときなどがチャンスですね。ただし、ダート適性があるかは走ってみないと分かりません。

ダート替わりは人気薄で狙うのが定石です。母系がダート血統のほうが好走する可能性は高くなるでしょう。

Dサンデー系の種牡馬

  • アッミラーレ
  • エイシンサンディ
  • エスポワールシチー
  • カネヒキリ
  • コパノリッキー
  • ゴールドアリュール
  • ゴールドヘイロー
  • サンライズペガサス
  • スズカマンボ
  • スマートファルコン
  • ディープスカイ
  • ネオユニヴァース
  • バブルガムフェロー

Lサンデー系

サンデーサイレンスの血を持つ馬で、ここまでの系統に該当しないすべての馬をLサンデー系としてまとめています。

Lとはローカルのことを指し、ローカル競馬場の小回り持続力勝負に向いている馬が多いです。稀にキタサンブラックのような大物が出ますが、あの馬は例外ですね。

サンデー系のなかでも地味なタイプが多いので、好走しても人気にもなりにくいです。

馬券的に狙えるのはブラックタイド産駒。短縮が得意で非根幹距離に強く、ダートも走るのでお世話になる機会も多いです。

Lサンデー系の分類は主観的なところもあるので、自分なりにアレンジしてまとめるようにしていただければいいと思います。

血統
「血統」の記事一覧です。

コメント