競馬の距離短縮ローテは有利なのか?

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競馬では前走と今回の走る距離によって、距離延長・同距離・距離短縮ローテーションとわけることができます。

この距離変更によって馬が感じる負担が前走と変わり、楽だと感じればパフォーマンスを上げ、きつく感じればパフォーマンスを下げる。そういった現象が起こると考える人もいます。

基本的には前走より走る距離が短くなる短縮ローテを楽だと感じる馬が多く、距離が長くなる延長ローテは苦手とされます。

ただ、実際のところ走っているのは馬ですから、本当に楽だと感じたのかしんどいと思ったのか、馬に聞いてみないとわかりません。まぁ聞いたところで念仏ですけど。

ということで、距離短縮ローテは本当に有利なのかどうか、データで確認しながら考察していきたいと思います。

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距離短縮ローテの成績

まずは実際に前走からの距離別成績を見てみましょう。

ローテ勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
延長5.8%11.9%18.0%67%68%
同距離8.3%16.5%24.5%73%74%
短縮6.9%13.8%20.8%76%77%
延長(500m以上)3.0%6.7%10.8%56%59%
短縮(500m以上)4.5%9.2%14.8%78%82%

好走率が高いのは同距離ローテですが、回収率では短縮ローテがもっとも高い。とくに、500m以上の距離短縮は人気薄の激走が多いことがわかります。

このデータは能力的にまったく足りないと思われる、単勝100倍以上の馬も含まれているので、100倍以内に限定すれば平均以上の回収率になっているでしょう。

つまり、実際に短縮馬は有利ということです。

とはいえ、回収率は100%以下なので、ただ短縮馬を狙うだけでは勝てません。短縮馬を狙うにしても、どういった条件なら狙えるのでしょうか。

距離

距離勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1600m以下6.4%12.9%19.6%77%79%
1700m以上6.9%13.8%20.8%76%77%

距離別で見ると、全体的に短い距離のほうがやや回収率が高い傾向にあります。短距離ではペースが速くなりやすいので、タフなレースになりやすいというのが要因になっているのではないでしょうか。

前走で長い距離を走っていた経験が短距離戦ではプラスに働くことで、短い距離ほど短縮馬の成績が上昇する結果になっています。

一方、長距離では短縮でもそれほどペースが上がらない可能性が高く、短縮の優位性が活きないことが多くなります。

もちろん、全体的にはそうなりやすいだけであって、短距離でもペースが緩ければ優位性はなくなるし、長距離でもペースが厳しくなれば短縮馬が走る可能性もあります。

血統

血統面では、米国型ノーザンダンサー系ミスプロ系ダンチヒ系など、スピード色の強いタイプが好成績を収めています。

米国血統は気性の勝ったタイプが多く、前走より流れが厳しくなるほうが折り合いが付き、結果として好走しやすくなるのです。

逆に、欧州血統はそれほど短縮で成績が上がる傾向にはありません。もちろん、個別の種牡馬によっては短縮を好むタイプもいます。キングヘイローなどのリファール系は、とくに短縮で穴をあけやすいですね。

ディープインパクト産駒は短縮が合わないことはありませんが、全体的に過剰人気になりやすいので、回収率は低くなっています。

サンデー系で短縮が狙い目になるのは、ゴールドアリュール・ディープブリランテ・ブラックタイド・ダノンシャンティなど。

米国血統ではヘニーヒューズ・カジノドライヴがとくに狙い目。アドマイヤムーン・スクリーンヒーロー・カンパニーなども、短縮で好成績を残し続けています。

前走からの間隔

前走からの間隔で見てみます。

間隔勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
連闘4.0%7.8%11.5%41%47%
2週6.5%13.4%21.3%72%77%
3週7.8%16.2%24.4%79%80%
4週8.0%16.5%24.4%86%79%
5~11週6.4%13.4%20.0%68%78%
12~23週6.9%12.6%18.9%89%77%
24週以上6.1%9.8%15.8%74%67%

連闘の成績が悪いのは、有力馬はそうそう連闘しない=力の劣る馬の出走が多いということでしょう。それ以外だと間隔が空きすぎると成績が悪くなっていますね。

短縮は前走と感じる負担の違いを利用したものであれば、前走の記憶が薄れる休み明けは短縮の恩恵がなくなってもおかしくありません

まぁ実際のところは馬に聞いてみないとわかりませんが。

前走着順

前走着順別では、前走1着だった馬と10着以下の成績があまり良くありません。前走1着馬は昇級することで苦戦し、10着以下の馬は能力の低い馬が多いということでしょう。

しかし、前走10着以下でも能力的に足りる可能性がある、単勝100倍以内の馬に限れば話が変わってきます。

前走着順勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1着11.0%21.3%30.1%66%76%
2着19.8%36.5%50.3%73%82%
3着15.8%29.2%42.2%80%81%
4着13.0%24.6%35.6%83%84%
5着10.3%20.1%29.4%85%78%
6~9着6.4%13.8%22.2%81%82%
10着以下4.9%10.7%16.9%89%86%

ここでは前走着順以下の馬が、平均を大きく超える回収率を記録しているのです。好走率が低いので、ピンポイントで本命にするのは難しいと思いますが、相手候補としては抑えておいて損はないでしょうね。

それにしても、前走1着馬の成績の悪さはひどいなぁ。

競馬場別の成績

競馬場別の成績を掲載しておきます。あくまでも集計期間中のものなので、今後の成績を保証するのものではありません。

ここからは単勝100倍以内の馬を対象としています。

東京競馬場

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中山競馬場

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京都競馬場

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阪神競馬場

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函館競馬場

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札幌競馬場

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福島競馬場

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新潟競馬場

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中京競馬場

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小倉競馬場

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まとめ

距離短縮馬は、前走より馬が感じる負担が軽減されることで激走するようになると考えられています。実際、データでも回収率が高くなり、有利であるのは間違いない。

しかし、やみくも狙って勝てるほど甘くはありません。戦績から短縮の好走率が高い馬はわかりやすいですが、初の短縮ローテだったり、キャリアの浅い馬は判断が難しいですよね。

まぁ基本的にはほとんどの馬が延長より短縮向きと考えられますが、未知の馬は血統から判断することが効果的でしょう。

双馬毅さんはローテーションによる有利不利などを軸にした理論で、たまにとんでもない馬券を取ることがあります。どの血統が延長向きなのかも、勉強になるので学んでみてはいかがでしょうか。

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